2009年12月21日月曜日

冬の星空

 ホッケーのトーナメントの試合を終えて家に戻ったのは23時を過ぎていました。帰り道、夜空の星がきれいに見えています。先週の双子座流星群の極大は残念ながら気温も低いし、雪模様でしたからあきらめてしまいました。
 久しぶりに-10℃を下まわらない気温で空が晴れましたから星を眺めに出かけてみました。
 冬といえばオリオン座。南の空におおいぬ座のシリウスと共に目立っています。右の上方に見えるのはアルデバラン、おうし座のα星です。もちろん昴(プレアデス星団)もよく見えていました。残念ながらフレームにはおさまりませんでしたが…。冬の大三角もダイヤモンドもしっかり見えてましたよ。 東の空にはしし座の大鎌が昇り始めています。横に明るく見えるのは火星です。 22日はこぐま座の流星群が極大です。北極星の辺りを放射点にして流れ星が見えるかも…。ホリディシーズンに星降る夜となりますかどうか。

2009年12月14日月曜日

寒波 2

 週末はこの寒さのなか300kmも走ってホッケーの試合に出かけていました。シロフクロウの見られる辺りを通りましたが、残念ながら姿は見えず…。
 今朝もどうやら-30℃以下まで気温は下がったようです。鳥のブログにはこの寒さの中、夜明け前からBirdingに出かけた方の書き込みがありました。たいしたものです。

 あんまり寒さが厳しかったので子供を学校まで送ってあげました。書き込みを見習ったわけではありませんがついでにちょっと出かけてみました。オナガフクロウの書き込みもあったので…。
 空は美しく晴れあがり、放射冷却で気温は下がります。今朝の夜明けは08:39。低い太陽からの朝日を浴びて山が赤く染まります。流れ込みのおかげで凍りきらない水辺にはアメリカコガモ(Green Winged Teal)がなんとも寒そうに水に漂っています。
気温が低すぎて、水面から蒸気が上がるので白くかすんでしまいます。なんとなく羽にも霜がついているようです。

2009年12月8日火曜日

寒波

 しばらく気温の低い日が続いています。最低気温は-30℃ぐらいまで…。出かけないのがもったいないぐらいの快晴ですが、寒い、寒い。わずか数分、外を歩いただけで、つま先も鼻も感覚がなくなりました。 ふたご座の流星群がそろそろ極大だけど…、フクロウ探しにも行きたいけど…、今日はお休みです。

 でもエルクも、鳥たちも、木も…、この寒さのなかを生きてます

2009年11月28日土曜日

フクロウ探検隊 その1

 先週のシロフクロウに気を良くして今週もフクロウ探しに出かけてみました。隊員は、なんとなくアナホリフクロウに顔が似ていた次男です。学校の面接の都合で3連休となった彼は殊勝にも1日はお父さんに付き合ってくれたわけです。
 目指すはカリフォルニアスズメフクロウ(Northern Pygmy Owl)です。フィシュクリークの西端でよく目撃されています。シロフクロウ同様に昼間に主に活動するフクロウとはいえやはり朝なら早い方が良かろうと夜明け前から出発です。(といっても夜明けが08:00過ぎですが…。)
 夜が明けてもどんよりと曇った空の下、例によってアメリカコガラやムナジロゴジュウカラが寄ってくる小道を歩いて見ましたが、残念ながらフクロウは声も聞こえません。

 それならばと先週は行かなかった南の方に向かってみると、ラングドンの南で離れた場所を飛ぶシロフクロウを発見。しかし写真も撮れず、遠く南へ飛び去っていきました。
 この辺りでは冬鳥のケアシノスリ(Rough legged Hawk)が電柱の天辺に留まっていました。 北へ向かうか南へ行こうか迷ったT字路でアメリカワシミミズク(Great horned Owl)を発見。夜行性のこのフクロウは昼間、保護色を利用して木の枝にじっと留まっています(Roostといいます)。ほぼ人間と同じぐらいの大きさの眼球には明暗を感じる桿体細胞が多く、暗がりでもよく見えるようです。円筒形の眼窩に入った眼球はキョロキョロと目だけを動かすことができないので柔らかい首をくるりとひねって周りを見回すのだそうです。羽角と黄色い目に注意が向きがちですが、よく見ると顔はこちらを向いてますが、身体は背中側です。昼食はお決まりのカップラーメンでした。


2009年11月20日金曜日

シロフクロウの季節、再び

 雪のおかげでトラブル(バスがスタックしました。しかも空港に向かう前に!)があったものの修学旅行も無事に終了しました。これで今夏シーズンの団体ツアーは終わりです。
 久しぶりのお休みに気になるのはやはり目撃情報ありのシロフクロウ(Snowy Owl)…。まだシーズンには早いけど、ダメ元でドライブです。
 昨シーズンに作成した“過去8年の目撃情報を記載した地図”に今回の目撃情報を追加して北の方面に絞って出かけてみました。途中、インディアンの居留区でエリマキライチョウ(Ruffed Grouse)を間近でみましたが(撮影できず)、他には例によってカササギ(Black-billed Magpie)とワタリガラス(Common Raven)ばかり…。

 やはり、少し早すぎたか…と思いつつ、帰路につく前に最重点区域をもう一度通ってみると…。
風に乗って飛ぶケアシノスリ(Rough-legged Hawk)を発見。(ちょっとクロップしてます。) ホッとしながら進むと前方の電柱になにやら雪ダルマのようなものが乗っている。 あまり性急に近づくとすぐに逃げられてしまうので、興奮しながらも慎重に距離をおいてスコープで観察。なんと♂の様です!!
 一旦飛び立つも少し離れた電柱にまた止まってくれましたので、また慎重に移動します。距離をおいてじっくり観察して証拠写真を収めたら、少しづつ近づいてみます。近づきすぎると飛び立つものの近くの電柱に移るだけで遠くに飛び去っては行きません。(これはクロップしてます。)写真を撮って、じっくり眺めて、約2時間。まだすぐそこの電柱にいる彼にお礼をいって家路につきました。思わずひとりでガッツポーズしてました。
おまけ。動画も撮ってみました。

2009年11月15日日曜日

シロフクロウ情報

 この週末はツアーのお仕事で久しぶりに日本の高校生と一緒です。
 息子のホッケーの試合に出かけたうちの奥さんから今シーズン初めてのシロフクロウ情報です。鳥のブログより早いシロフクロウの目撃情報…。去年は最初に見たのは12月だったよなぁ~。
 シャノンテラスとベボグローブ付近ではスズメフクロウの目撃情報も上がり始めています。次のお休みには行ってみようかなぁ~。

2009年11月2日月曜日

イヌワシ?

 久しぶりに仕事でアイスフィールドに行きました。通称B-10と呼ばれるコースです。
 凍る前のレイクルイーズは蒼く、例によって雪ふるボウ峠を過ぎると少しづつ晴れ間がみえ始め、“引き返さなくて良かった”と無難に観光をまとめていると…。 でました、ワシにフクロウ。お客様よりも大興奮。残念ながら望遠レンズなど持っておらず(おいおい仕事だろ)、それでもなんとか広角で撮っていた。
こんな画像じゃわからんが、実物を見た私はイヌワシのJuvenileと思いたい…。これオナガフクロウ(Northern Hawk owl)です。もっと近くで見たのに撮れなかっただけです。

おまけ。こいつ(ハイイロホシガラス Clark's Nutscracker)は30cmまで近づいても逃げませんでした。

エルク

 そうだエルクを探してみようと…。
 数年前に街の近くの群れを国立公園が移動させてからエルクを見かける機会がめっきり減っています。
 それでも、さほど探すまでも無くゴルフコースでメスを中心にした小さな群れがひとつと立派な角のオスを一頭見つけました。
 エルク、ワピティ、ポノカ…。ELKを辞書でひくとヘラジカの訳が載っていることがあります。ヨーロッパのヘラジカはエルクと呼ばれる為です。ドイツ人を案内するガイドはこのシカを“ワピティ”と呼びます。
 メスの寿命は約24年。オスは約13年。発情期にハーレムを守り、飲まず喰わずで戦うオスは外敵に襲われる確率も高くなるようです。

2009年10月26日月曜日

アメリカコハクチョウ

 秋の渡りの季節です。凍ってしまう前の水辺にはたくさんの水鳥たちがやってきます。ロッキー山中よりも平原の方が渡り鳥のルートなのでしょう、バンフの近くではあまりハクチョウなどが見られません。ロッキーから平原にでる前の風の強い場所にある湖にやって来るとハクチョウたちの姿が見られます。
 ほとんどがアメリカコハクチョウ(Tundra Swan)の様です。ナキハクチョウ(Trumpeter Swan)の独特の鳴き声も聞こえてきません。よく見ると目のそば、嘴の付け根のところに黄色い点があります。日本にやってくるコハクチョウはもっと黄色い部分が大きいですね。この画像はクロップしてます。  Duck Unlimited がいくつかのブラインドを設置してくれています。とても短いですが気持ちの良いトレイルです。鳥見人がやってくる場所です。昔なじみのバスドライバーと出会いました。クリストファー、おまえもかっ…。  もうすぐ鳥達はさらに移動し、湖は凍ります。鳥を見る頻度は減りますが、フクロウなど大物を探す季節がやってきます。

2009年10月19日月曜日

フェスティバル オブ イーグル

 今年も秋の渡りのシーズンがやって来ました。近くの湖にはハクチョウたちの姿が見られます。
 バンフ、キャンモア、カナナスキス、クロウズネストはイーグルハイウェイと呼ばれる猛禽類の渡りのルート上にあります。イヌワシたちは切り立ったロッキーの山肌で起きる上昇気流を捉えて高度を上げ、一気に谷を渡っていきます。
 この猛禽の渡りを記念して、フェスティバル・オブ・イーグルが毎年10月に行われます。
 そしてこの催しには、アルバータ・バード・オブ・プレイ・センターから珍しい鳥たちがやって来てくれます。フクロウやワシを間近に眺めるチャンスです。今回の画像はクロップ無しです。

スピリット:イヌワシ(Golden Eagle)彼のこの右目はほとんど見えていません。

フーバー:コミミズク(short-eared Owl)平原で地上から3mぐらいの高さをひらひらと飛ぶ姿を見たことがあります。あまり羽角が目立ちません。

ケス:アメリカチョウゲンボウ(American Kestrel)彼らは紫外線を見ることができる様です。目の下の黒い模様はスポーツ選手がまぶしさよけに目の下に黒いシールを貼るのと同じ効果があるそうです。

エドガー:メンフクロウ(Barn Owl)カナダでは、BC南部やオンタリオ南部でしか見られません。
アレックスJr.:アナホリフクロウ(Burrowing Owl)絶滅危惧種です。かつて生息していたBC南部には復活を期待して名付けられた“Burrowing Owl”というワイナリーがあります。とてもおいしいワインを造ります。
ミスターボーグル:アメリカワシミミズク(Great Horned Owl)
顔の前面に両目のあるフクロウは、人間の顔を思わせるせいか、古来、知恵の象徴とされてきました。思慮深い眼差しをしています。
おまけ:なんとなく同じような顔をしています。

2009年10月12日月曜日

フタオビチドリ

 突然の寒波で湖は凍り、辺りは一面の雪景色に変わりました。どうやら10月の最低気温の記録を更新したらしい…。
 水の流れのおかげで凍りきらなかった場所にフタオビチドリ(Killdeer)が餌を漁っていました。 近くに何羽かいるらしく時折、独特な鳴き声が聞こえます。英語の名は鳴き声が“キルディア”と聞こえるから名付けられたらしい。和名は見た通りの胸元に見える二つの黒い帯から付けられています。 地面に石で周りを囲っただけの巣をつくり、石に良く似た模様の卵を産みます。巣作りに苦労をしないくせに巣に近づくものがいると片方の羽を伸ばし、いかにも瀕死の様子を見せて、近づくものの注意を引きつつ巣から遠ざかる“偽傷行動”をとります。

 ウタスズメ(Song Sparrow)だと思って撮ってたんですけど、何かちょっと違う気がする。この鳥何でしょう?ちょっとクロップしました。 空には猛禽の姿が…。昨日はハイイロチュウヒ(Northern Harrier)が飛んでました。これはケアシノスリ(Rough-legged Hawk)だろうか?やっぱりよくわかりません。これも遠かったんでクロップです。

 来週はイーグルフェスティバルです。今年もグロットーには登れなかった…。

2009年10月5日月曜日

秋、見なれた場所も…

秋の森を歩くのが好きです。黄金色のアスペンはざわめきを聞きながら…。ロッジポールは風にきしみ、リスは忙しそうに走りまわります。ローズヒップとバンチベリーは緑の森に赤い彩りをひかえめに添えています。 10月にはいってロッキーは急に寒くなってきました。この週末は雪が降り、山は雪化粧、街にも少し積もりました。黄葉の季節なのに明るい日差しは期待できそうにありません。ならば…とあまり天気に左右されなくて薄暗いとかえって都合が良いところへ出かけてみましょう。
 観光名所の渓谷は雪模様のこんな日でも結構な人で賑わっていました。トレイルを少し離れてみるとそこには滝の音だけが聞こえる静かな場所が…。
こんな滝の写真が撮ってみたかったんです。

2009年9月28日月曜日

落葉松(Subalpine Larch)

 午前7時前。夜明け前の空はまだ暗く、白み始めた南の空にはオリオンや双子のカストルとポルックスが輝く。人気のないバス停で空席待ちの為に寒さに震えるところから今日のハイキングは始まりました。
 ちょっとドキドキしたものの早朝から待った甲斐もあり、無事にバスに乗ることができました。秋の空は雲ひとつ無く晴れ渡り、湖面には周辺の山が映るすがすがしい朝でした。少しだけピークを過ぎてしまったかもしれませんが、日差しに輝く落葉松の黄葉は鮮やかです。美しい秋晴れの青空と愉快な仲間たち、お昼ごはんに1時間以上もかけて…。このメンバーでのハイキング、デザートに気合が入ってます。

薄く氷が張る沢の流れではカワガラス(American Dipper)がおしりを上下させながら鳴いています。“氷(Oesa)”という名前の湖はその青色が鮮やかで、ロッキーで一番蒼いのでは…と思ってしまいます。お茶を飲みながら眺めていると刻一刻と伸びる山の陰に入っていきました。
Black Bush を飲みながらブログをアップしました。とてもすばらしい1日の余韻にひたりながら…。