2011年4月22日金曜日

プレーリークロッカス

 この春は雪がよく降ります。もうすぐ咲きそうだったプレーリークロッカス(Prairie Crocus)もさぞ困っていることでしょう。

 それでもそろそろ開いているんじゃないかと思い始めたら、思わず出かけてしまいました。先日に比べると顔を出している蕾の数がずいぶんと増えています。

こんな風に顔を見せています。

せっかく開いた花も雪のおかげでしぼんでしまっているようです。この花、ひとつだけが何とか開いたという様子でした。

逆光に透ける青紫のガク片が美しいですね。

春遠からじ。

2011年4月12日火曜日

フクロウのカモフラージュ

 春休み最後の日曜日。まずまずのお天気に恵まれて穏やかな春の陽気に恵まれました。特に買い物のあてがあるわけでもないけど、カルガリーに出かけてみます。

 まずはIKEAを一巡り、ここにはスウェーデン食材のお店が併設されています。雑貨を少々衝動買いして、他ではあまりみかけないCloudberryWikiによると日本語ではホロムイイチゴと呼ぶようです。)のジャムを購入。独特なオレンジ色をしてます。

いつもはファーストフードのバーガーで済ますことの多い昼食ですが、きょうは和食の店に。これに気をよくしたのか、普段はあまり付き合ってくれない鳥見に子供たちも付き合ってくれそうです。“フクロウ探検隊”では見ることができなかったアメリカワシミミズク(Great Horned Owl)がいる市内の公園に行ってみます。Wintergreen田中さんから情報は入手済み、ほぼ確実に見られるだろうという場所です。車で道路から見たときには気づきませんでしたが、歩いて戻ると、いました、いました。大きなポプラの幹に寄り添うように目を閉じています すぐ近くで営巣していることは承知ですから、今回は近づいて行かずに少し距離をおいてデジスコで観察です。

見事な擬態のフクロウに気がつかなくても、三脚立てて、あらぬ方向を眺めている人は目立つものですね。スコープの先のフクロウに気づいた人たちがカメラを持ってやってきます。すぐ近くに車を止めてしまう人もいます。週末のこの公園は結構にぎやかですから…。近くで撮ろうと林の中に踏み込んで行く人もいました。逃げるはなぁ、やっぱり。羽が生えてるからね~。

それでもこのオス(たぶん)はあまり遠くには行かずに近くの樹に止まります。十分な距離を保っていれば逃げませんから、スコープでゆっくり見られましたよ。それにしても見事なカモフラージュです。この場所に最初から止まっていたら、気づかなかったかもしれません。 羽角は、夜行性のフクロウが昼間におとなしくしている時のカモフラージュだと説明している本が多いですが、確かにうなずけるものがあります。実際にフクロウを飼っている方のブログに紹介されていた、後ろの方からの音を聞きやすくするために羽角が立つ、という説もありますね。

近くの巣の中にはおそらく抱卵中のメスがいます。少し距離をおいてスコープで見ると樹の洞の中にいるフクロウの一部分(羽角と片目)が見えます。

このフクロウを見ている時にやってきた近所のおばさん曰く、「ここにはフクロウの巣が3つあってね、もうひとつの巣の中にもフクロウがいたわよ。」…ということでこちらの巣も確かめてみました。やはり抱卵中らしく、あまりよく見えませんが、洞の中のフクロウの一部がのぞいています。この画像だけクロップしてます。

そろそろじれてきた子供たちの為にショッピングモールに向かうことにします。遠くにはハクトウワシ(Bald Eagle)が2羽。大きく旋回しながら飛んでいました。

大きく変わってしまった春休みの最後は、フクロウと、そして子供たちが楽しみにしていたラーメン屋さんでしめることになりました。

2011年4月9日土曜日

春を探して?

 4月にはいっても雪の降る今年のロッキーでは、春はまだまだ探しに行くもののようです。

 3日間のツアーを終えてお休みになった今日はバンフの近くをすこし周って春を探してみました。

 まずはハゴロモガラス(Red-winged Blackbird)の歌声から。英語での聞きなしでは“コンクリ~ト konk-a-ree”といわれています。でも、私には“ここい~よ”っていう風に聞こえています。ね、鵜沢さん。

 ハゴロモガラスの声に混じって、別の声が聞こえてきます。ウタスズメ(Song Sparrow)です。張り合うように歌声を響かせています。

 場所を変えて、今度は春一番に咲く花を探してみます。雪の少なかった昨年はずいぶん早く(3月20日)にこの花、プレーリークロッカス(Prairie Crocus)が咲いているのを見つけて驚いたことを覚えています。

歩き始めるとやはり春になると戻ってくるコマツグミ(American Robin)が道案内をするように木々の合間を飛び交って行きます。

 電話のベルが鳴るような声が聞こえてきます。雪の解けた針葉樹の根元にユキヒメドリ(Dark-eyed Junco)がいます。

 ロッジポールの森の中からは“コツコツ”と樹をたたく音が聞こえてきます。ミユビゲラ(American three-toed Woodpecker)の登場です。今回は雄のミユビゲラを間近で見ることができましたよ。

 いよいよクロッカスの丘の上にやってきました。目を凝らして地面を見ますが、紫色の花は見つかりません。やはりまだ早かっただろうか…。奥の湖の対岸辺りからエボシクマゲラ(Pileated Woodpecker)のドラミングが聞こえています。

 あきらめて先に進むと別のキツツキが樹の梢の辺りを盛んにたたいているのが聞こえてきます。雪を踏んで林の中に入ります。枯れかけたロッジポールパインにミユビゲラがいました。

 トレイルに戻ろうと林を進んでいくとシカが喰われた跡に出くわしました。近くの土の上に大きなK-9の足跡がありましたから、きっとオオカミの仕業でしょう。

 日当たりのよい丘のふもとを通って帰ると、たくさんの毛に覆われたクロッカスの蕾が顔を出しているのをついに見つけました。花が開くにはまだ数日かかりそうですが、春はやっぱりロッキーにもやってきていましたね。

 *鳥の画像はハゴロモガラスの動画以外、クロップしてます。

2011年4月1日金曜日

くっくくっく、くっくくっく…

 春休みです。子供たちを連れて恐竜の展示で有名な古生物博物館に出かけてきました。ついでに鳥見をしながら平原を走ります。ハクトウワシが農場にいます。ケアシノスリが電柱に止まっています。
 博物館につく頃にはもうお昼を過ぎてしまいました。まずは腹ごしらえからですね。展示は大きく変わっていませんでしたが、いつ来ても楽しい場所です。
本物の化石にこんな風に触らせてもらえます。  博物館見学の後、独特の地形を眺めるべくもう少し奥まで進んでみました。すると… いました、いました。春の鳥。この画像でどんな鳥かわかりますか?クロップして構図を整えました。 
 ムジルリツグミ(Mountain Bluebird)です。
フクロウとあわせて、この時期ぜひともブログに載せたかった“幸せの青い鳥”です。 4~5羽のオスのブルーバードが地面に降りてはフェンスポールの上や有刺鉄線の上に戻ります。
オスだけでなく地味な雌の姿も見受けました。
冬芽が膨らむ枝の上に青いオスがいました。これもクロップしてます。 前回に味をしめ、動画も撮ってみました。遠くから聞こえる鳥たちの唄が聞こえますか?

春は少しづつやってきています。青い鳥の幸いが少しでも届くことを祈りつつ…。