2008年12月30日火曜日

ミュールジカ

黒い縁取りのある耳の大きなシカ(Mule Deer)が潅木の小枝を食べているようです。
クリスマス後にまとまって雪が降りました。雪は厚く地面を覆いシカたちも食べるものを探すのが大変なのでしょう。
オスのシカなのにお腹が膨らんでいるように見えるのは病気なのかもしれません。
以前、同じようにお腹にスイカを入れたようになったワピチ(Elk)を見たことがあります。
あのシカはまだどこかにいきているんだろうか…。

2008年12月22日月曜日

冬の三角

少しやわらいできたとはいえ、まだまだ寒い日が続きます。
久しぶりにあれ渡る空は大気も澄んで、美しい星空を見せてくれます。
寒さと戦いながら見上げる南の空には、冬の代表的な星座が見られます。

オリオン座の右肩、ベテルギウス、こいぬ座のプロキオン、おおいぬ座のシリウス、3つの1等星を結ぶと正三角形に近いきれいな三角ができあがります。冬の大三角です。

よく見ると三角の中にユニコーンの姿が浮かんできます。望遠鏡があればバラ星雲が見えるかも…。

2008年12月15日月曜日

Gemini

吹雪が去って、久しぶりの晴天です。
しかし、気温はグッと下がりました。
日中の最高気温が-25℃、流水や温泉の流れる場所は蒸気が立ちこめ、木々は樹氷になっています。

今日はふたご座流星群の極大、今年はまだ明るい月が近くにあるのであまり良い状態とはいえないらしい。それでは…と月の昇る前、ジェミニとオリオンが昇る頃に出かけて見ました。

中央の稜線の上に二つ目立つ星がふたご座のカストルとポルックス。
弟ポルックスだけがゼウスの血を引き不死であったとか、そのせいか下に見えるポルックスの方が少し明るいらしい…。


画面右下にオリオン座。月が稜線に顔を出す直前です。

残念ながら、流星は撮れませんでした。外気温はおよそ-35度、寒さにめげたのは、私自身よりもカメラの電池の方が先でした…。


2008年12月7日日曜日

シロフクロウ再び…

トランスカナダハイウェイを東へ走る。現在、この辺りの夜明けはおよそ08:30。
夜明け間近の薄暗い空を大きな白い鳥が横切る。
そろそろ Albertabirdにも目撃報告があがり始めている。今年もシロフクロウ(Snowy Owl)が渡って来ています。
残念ながら、運転中で写真を撮る余裕はありませんでしたが、少し場所を変えて、この朝2羽のシロフクロウが飛ぶ姿を見ました。
今度こそ、純白のオスが見たい…。
これはストックフォトです。今年の2月に初めて見た野生のシロフクロウ。

2008年11月30日日曜日

スケート

雪があまり降りません。凍った湖にもまだ雪が積もっていません。
しかも気温が下がりすぎず、外で過ごしてもさほど苦になりません。
スケートを履いてあちらこちらの氷上散歩です。
氷の下を泳ぐ魚さえも見えるんです。

ここは沼と湿地なので普通は足を踏み入れることができない所です。

2008年11月24日月曜日

走る

走る。走る。近づく車に驚いて走りだした若いオオツノヒツジ(Bighorn Sheep)です。オスだけの小さな群れが道路で融雪剤を舐めてました、道の真ん中で堂々と…。

湖や川が凍り始めました。でもあまり雪が降っていませんから、天然のスケートリンクです。

2008年11月16日日曜日

やっと、といった感じで雪が積もりました。
まだまだ温度が高いので湿った雪です。
辺り一面の木々は雪をかぶって樹氷のようです。
森の様子が一変します。

リスの前足は4本、大きな後ろ足は5本指です。


2008年11月10日月曜日

Slightly out of focus

遠くからリスの鳴き声が聞こえます。
秋の森が好きです。春のざわめきも夏の日差しもないけど…。
そんな森の中を歩いてみます。ロッジポールが風に軋む音を聞きながら…。
今年は雪が遅いようです。温暖化の影響でしょうか…。

2008年11月2日日曜日

ちょっと無理があるかなぁハクガン

子供のホッケーの試合の為にアルバータ州の南部まで出かけました。
CFNS(Calgary Field Naturalist's Society)もフィールドトリップでハクガン(Snow Goose)を見に行くということだったし、こりゃ行くしかないと…(寄り道というにはちょっと遠いんですけど。)
CFNSの方々はここでヒメハクガン(Ross's Goose)も確認しているようです。
目的地に着いたときにはすでに日没の時間。スコープで遠くにいるハクガンを見るにとどまりました。本当は東側の湖畔まで行きたかったけど…。

行ってきたのはこの湖です。画像ではたぶんわからないと思いますが、一番奥の湖面にハクガンがたくさんいます。


無理があるなぁ~と思いつつデジスコ動画も撮って見ました。雰囲気だけでも感じられれば…、来年は真剣に行ってみようかなぁ。


2008年10月26日日曜日

ハクチョウ

昨日、久しぶりにワインを詰めました。30本のボトルを並べたら、思わず笑みがこぼれます。

季節は秋を通り過ぎ、冬に差しかかる一歩手前といった風情のロッキーです。
冬に備えるっといえば渡り鳥、ハクチョウを見に行きました。不精をしないでもっと遠くまで行けば、もっと近くで見られる場所ももちろんあるのですが…。

ちょっ遠めに眺めて見ました。さすがにこんなに離れていると種類を見分けることはなかなか難しいですね。
薄氷が張ったこの湖では4ヵ所に群れが分かれていました。そのうち小さな一つがナキハクチョウ(Trumpeter Swan)だったようです。

この画像はアメリカコハクチョウ(Tundra Swan)です。…たぶん。

家に戻って窓から外を眺めているとお向かいのアスペンになにやらキツツキらしき鳥が…。セジロコゲラ(Downy Woodpecker)のメスが動き回っています。彼女も冬に備えているのかなぁ。


2008年10月20日月曜日

イーグルフェスティバル

10月に珍しい鳥たちを間近に見られる機会があります。

アメリカワシミミズク(Great Horned Owl)  Mr. Bogle、ヒナの頃からセンター育ちの21歳。


コミミズク(Short-eared Owl)  Hoover、やはりセンター育ち。コミミズクは平原の草地の地面の上に巣を作ります。

アナホリフクロウ(Burrowing Owl)  Alex Junior、センター生まれのセンター育ち。そういえばアレックスという名前のアナホリフクロウがよく来てたっけ。カナダでは絶滅危惧種です。

アメリカチョウゲンボウ(American Kestrel)  Kes、巣があった木を切り倒され、センターに保護される。


イヌワシ(Golden Eagle)  Spirit、散弾銃で撃たれた為に片目はほとんど見えず、身体には弾が残っている。昨年センターに保護されたイヌワシ。

北はアラスカ、南はメキシコの間でイヌワシを筆頭に多くの猛禽類の渡りが確認されています。春と秋、私の住むカナディアンロッキーの上空をワシたちが渡っていきます。
キャンモアフェスティバルオブイーグル(Canmore Festival of Eagle)より。

1992年からこのイヌワシの渡りの調査を行っている方がいらっしゃいます。
イヌワシの渡り調査

アルバータバーズオブプレイセンターでは、ボランティアの他に鳥たちのスポンサーシッププログラムを行っています。
鳥のスポンサー

2008年10月12日日曜日

ヘラジカ

近頃、Moose(ヘラジカ)がよく見られらしい…。それならば、ぜひ見てみたい…、見せてあげたい…と探しに行くことにしました。
大きな野生動物がそんなに簡単に見られるわけはない…普通は。



ところが、いともあっさり現れてくれました。
若いオスが道路の真ん中でさかんに路面を舐めているところに遭遇しました。


もうひとつ、期待していた鷲の渡りは見られませんでしたが、鷹を見かけました。
Red tailed HawkのJuvenile Dark morph(黒い形態のアカオノスリの1年幼生)…だと思います。

2008年10月5日日曜日

黄葉Ⅱ

黄葉といえば、Larix (落葉松)と Populus (ヤマナラシ属)。
今度はあまり歩かなくてもいい場所へ。のんびりと起きだして、子供と一緒におにぎりのお弁当を作り、出かけてみました。

今年は少しゆっくりペースでしょうか、まだ緑も残る様子。
子供たちとお弁当食べながら、黄色の波をのんびり眺めてきました。帰り道、“おいしいハム”とワインを仕入れて帰りました。我が家のワインはできあがるまであと半月はかかるので…。


太陽と月の子、人々に知恵をもたらす Napi が森にやって来ると、すべての木々は少しの恐れと敬意を表して頭をたれました。ところがある日 Aspen だけはおじぎをやめてしまいました。Napiは大いに怒り、Aspen に向けて雷を飛ばします。これに懲りた Aspen は誰かが森にやって来る足音を聞くと、Napi がやって来たと思ってぶるぶる振るえるようになりました。ほら、あなたの足音でも…。

2008年9月28日日曜日

黄葉

ハイキングをしました。秋のロッキーは黄葉真っ盛りですから、やはり黄色の美しい場所に行ってみようと…。
しかし、今はあまり使われていないこのトレイルは、国立公園による整備もされておらず、入り口すらよくわからない。トレイルを見失うこと3度、横切る大木をまたぐこと20回以上(もちろん途中で数えることはやめました。)、横切る大木をくぐること5回。そして、目的としていた場所にも到達できず…。
     途中の景色。

…でも、落葉松は見られたし、終点間近の森の中でオナガフクロウ(Northern Hawk-Owl)の声が聞こえたから、良しとしましょう。
     ちょっとピンボケ!?
ついでに帰り道のヤマナラシ(Trembling Aspen)の黄葉も…。ここは夕方、太陽が向かいの山の端に入る前に見に行くと光がとてもきれいです。三脚立てる人が3人もいました。

2008年9月15日月曜日

星を撮る

ふと思いついて星を撮ってみました。知っているようで知らない星座や星。気になるけれど…調べてない。きのこと似ている…。
しょせんただの思いつき、時は満月前夜、夜空は明るい…。

ISO400で30秒露光、月はここまで明るいか…。肉眼ではもちろんもっと暗いです。

          ペルセウス座…たぶん。

2008年9月8日月曜日

きのこ

いわゆるキノコ型をしてないキノコをいくつか撮ってみました。 みんな食べられるきのこですよ。

Common Puffball (Lycoperdon perlatum) ホコリタケの仲間。もう少しで真ん中の色が濃くなっているところに穴が開きます。横を押すと煙の様に胞子が噴出します。
Club Fungi、Strap-Shaped Pestle(Clavariadephus sachalinensis)
このキノコ、齧ると甘いんです。不思議なことに…。

Coral fungi Straight Coral (Ramaria stricta)…たぶん。ホウキタケの仲間。 あまりおいしくないらしい。

2008年9月1日月曜日

アメリカムシクイ

インタープリターの資格維持の為にキノコの勉強会に参加してみました。
とても身近だけれどもよく知られていないキノコ達…ふしぎな存在です。

そこで、キノコの写真を撮ろうと出かけてみたものの、雪は降るは、マクロレンズは忘れるは(何しにいったの)…。

また鳥の写真を撮ってきました。春のような賑やかな声は聞こえませんが、そろそろ Warbler たちも秋の渡りが始まっているようです。

          Hammond's Flycatcher ハモンドメジロハイトリ

          Wilson's Warbler ウィルソンアメリカムシクイ

          Townsend's Warbler タウンゼンドアメリカムシクイ

          Warbling Vireo ウタイモズモドキ





2008年8月24日日曜日

横取り…でも失敗。

子育てに忙しいハシグロアビが水中から浮かび上がって来たところにミサゴが急降下。
たぶん獲物を横取りにいったんだと思います。

…でも、あっけなく撃退されてました。

巣の上で糞をしてたミサゴの子供たちも巣立って行きました。
あのヒナ達も近くの水面でがんばっているんでしょう。


2008年8月13日水曜日

私は誰でしょう。

鳥の写真を撮りました。いつものように少しづつ、少しづつ近づいて…。
さてこの鳥は、誰でしょう?

確かにちょっと忙しい、じっくり調べる余裕がない…。

ウメバチソウの仲間

ウメバチソウの様で、シラヒゲソウの様でもある“Fringed Grass of Parnassus”。
湿った場所を好み、沢すじによく見られる花です。8月のロッキーではあちらこちらで見られます。

2008年8月2日土曜日

ミユビゲラ

日本では北海道の一部で生息しているかもしれないというミユビゲラです。

きっと近くの巣で育ったんでしょうね。同じ木を数羽が一緒につついていました。

3本の指、尾羽を支えにする様子、樹皮をはがすようにつつく姿がよくわかります。

写真の良さも多々ありますが、動画っていうのもおもしろいですね。

2008年7月22日火曜日

子育てⅡ

ミサゴ(Osprey)が橋の上の巣で子育ての真っ最中です。

巣の中には3羽のヒナがいました。その中の1羽がもよおしたようです。巣の外に糞を飛ばしました。

飛ぶ為に身体を重くしたくない鳥達はほとんど水を飲みません。人が老廃物(尿素)をおしっことして水分に溶かして排出するのに対して、鳥は尿酸を糞と一緒に排出します。

しかし、よく飛びますね。

2008年7月20日日曜日

レインオーキッド

レインオーキッド(Round-leaved rein orchid)が咲きました。
7月の中ごろ、標高が低く、湿気の多い森で花をつけます。
お皿を二枚並べた様な丸い葉っぱが地面にペタンと付いています。

2008年7月11日金曜日

キイロアメリカムシクイ


“Sweet Sweet Sweet I'm so sweet” 彼はこのように歌っています。

2008年7月9日水曜日

オダマキ

和名は織物をするときに麻糸を巻くものに似ていることから付けられた様です。
英語での名前、“Clumbine” はラテン語の語源で「鳩のような」…、5羽の鳩に見えますか?
学名のAquilegiaはやはりラテン語の鷲に由来するとか、見方によっては鷲の爪でしょうか。

鳥の名前を持つこの花は今が盛りです。

2008年7月7日月曜日

ワシミミズクのペレット

ルーストしていたワシミミズクの下で拾ったペレットを分解してみました。

ネコの毛玉の様なペレットを少しづつほぐして見ると…出てくる出てくる。中からたくさんの骨が姿を現します。

ネズミらしき動物の骨が少なくとも2匹分は入っていました。