2010年3月26日金曜日

フクロウ探検隊 その5

 シロフクロウ(Snowy Owl)を目当てにしたフクロウ探しは今シーズンの最後になりそうです。 今回の参加者は元同僚のテリーさんです。IGA主催のフィールドトリップに参加してもあまり日本人の参加は見かけないのですが、テリーさんには良く会います。きっと彼は“Naturalist”なのだと思います。 
 前からシロフクロウに興味はあったようですが、やっとフクロウ探検隊の参加が実現しました。
 
 
 まずはカラフトフクロウ(Great Gray Owl)を探しに向かいます。
平原に出ると厚い霧に覆われていました。山猫の丘に登ると霧の上に出ました。樹氷に覆われた木々に光が差してとても美しい景色でした。  今シーズンはまだカラフトフクロウの姿を見ていなかったので、あまり期待していなかったのですが、久しぶりのその姿を現してくれました。 道路際のフェンスポストに止まっていることに気付くのが遅れて飛び立たれてしまいました。林の中に入って行ったのですが、しばらく様子を見ていると林から林へ2度ほど姿を見せてくれました。 残念ながら、写真に収めることはできませんでしたが、久しぶりのGGの飛ぶ姿が見られて興奮しました。
  途中でケアシノスリ(Rough-legged Hawk)を見つけました。木の上から飛び立つところ。  鳥見のポイントをシロフクロウの場所に移動します。そろそろ北へ帰っていってしまうであろうシロフクロウがいつまでこの辺りで見られるのか興味深々といったところです。 テリーさん、自分でも1度探しに来たそうですが、見られなかったそうです。この辺りを走り周って、探しても見ることができない“空振り”を経験してみないと感動が大きくならないですよね。  
 フクロウポイントで2羽のハクトウワシ(Bald Eagle)を見た後、シロフクロウの1羽目は道路際のフェンスポストに止まっていました。風が強かったせいか、テリーさんの車が派手な色だったせいか近づくとすぐに飛び立ちます。
 風に押し戻されたおかげで私たちの車の近くを飛んでいきました。テリーさんが飛び姿を撮ってます。 さほど離れていない場所で農地に降りている1羽を発見、道からは遠かったですね。このフクロウの近くを別のフクロウが2羽飛んでいました。
 いつものように付近を走ってみますが、見つからなかったので車の中で昼食です。窓を開けると鳥の声が聞こえます。すぐ近くにハマヒバリ(Horned Lark)が歌っていました。
  食後に場所を移動すると、テリーさん、雪の上に座るシロフクロウを発見しました。なんとこの場所では5羽のシロフクロウがお互いの近くの地面に降りていました。ほとんど雪の消えた放牧場の中、わざと選んでいるのか残雪の上にシロフクロウが座っています。  近づいてみると、飛ぶ。 懲りずに近づいてみる、また飛ぶ。  こんなに近くに集まっているのはやはり“渡り”が近いということなのでしょうね。

 シロフクロウを見ていると遠くからにぎやかなハクチョウの声が響いてきました。近くに大きな群れが降りていました。
 ハクトウワシも全部で5羽、見ました。これが一番近くで見えたワシです。  シロフクロウやケアシノスリはもうすぐ北へ旅立ってしまいます。ハクトウワシやコマツグミ(American Robin)など夏をここで過ごす鳥たちが入れ替わるようにやって来ています。花が咲き、鳥が歌う。ロッキーがにぎやかになってきます。

 シロフクロウに関してはかなり勝率を上げましたから、また次の冬が楽しみです。

  今日はあまり近くで写真が撮れませんでしたので、鳥の画像はクロップしてあります。

2010年3月20日土曜日

プレーリークロッカスの丘

 早春のロッキーを彩る花、プレーリークロッカス(Prairie Crocus)が咲き始めました。 数日の間、シヌック(フェーン現象をおこす風)が吹きました。おかげで気温の高い日が続きましたので、懲りずにクロッカスを探しに行ってきました。日当りの良い丘の上、午後の日差しを浴びて紫の花が顔を出していました。今年もずいぶん早いですね。“Edible and Medicinal Plants of the Rocky Mountains and Neighbouring Territories” という本の中に紹介されているお話が好きです。(2008年4月の記事を参照下さい。)
ようやくロッキーに花の季節が始まります。
 現れたばかりの花は細かい毛に覆われています。これから太陽の光をいっぱい浴びてきれいに開きます。

2010年3月14日日曜日

小さな春

 今週末のフクロウ探しはお休みして、お気に入りの Takumar 50mmマクロF4を持って小さな春を探しに出かけてみました。 久しぶりに雪が降ったおかげでトレイルも雪に覆われているところが多かったかな。さすがにクロッカス(Prairie Crocus)には少し早かったです。ホッ…。 トレイルで会ったBVNのマイク(そういえば少し離れた運河のところにトヨタの小型車が止まってました。)によると駐車場の向こう側にキジムシロの仲間(Early Cinquefoil)の黄色い花が咲きそうだったと…。
これが多分、そのキジムシロ属の葉っぱ。これは何だろう?キク科かな?ロッジポールパイン。ワインを仕込んで、散歩して…。お天気に恵まれたのんびりしたお休みでした。
春遠からじ…。

2010年3月8日月曜日

土曜日は空振り、日曜日は家族で鳥見

土曜はオジロライチョウ(White-tailed Ptarmigan)を探しに出かけてみました。前に足跡を見た場所に新しい跡はなく、少し離れたところに新しそうな足跡を見つけるも、姿を見るにはいたらず…。 残念ながら空振りです。まぁお天気が良かったので良しとしましょうか。
“鳥は羽が生えてるからね~。”
(田中ちゃん:これは悟りの言葉ではなく、ふらふらと鳥見に出かける旦那への厭味の言葉なんだそうです。)


 何とも間の悪いことにオリンピックの最中に我が家のテレビが壊れてしまいました。小さなテレビはあったので何とかクロスビーのショットは見られて助かったのですが、ソファーからホッケーのスコアが読めないぐらい画面が小さいのはつらい…、ということでついにLCDテレビを購入することにしました。
 シロフクロウ(Snowy Owl)が見られる時期も残り少ないことだし、日曜は鳥見を兼ねてテレビショッピング?です。
 普段は鳥見になかなか付き合ってくれない子供たちもテレビ購入がかかっているとなると行かないわけがありません。“バード・ハンティングに行くの?”っととぼけたことを言うユースケ、アイポッドに夢中のリクと“羽が~”の奥さんを連れて出発しました。

 西部カナダのお店は日曜日の営業時間があまり長くないので、鳥見の時間も限られてしまします。それでも久しぶりにフィッシュクリークなどにも行ってみました。暖かい陽気に誘われたのか双眼鏡を首から下げた人やスコープ片手の人を見かけましたね。
 車の中からですが、一昨年に巣があった辺りでハクトウワシ(Bald Eagle)を見かけ、アオカケス(Blue Jay)が横切ります。ハシボソキツツキ(Northern Flicker)の声やコガラの歌も聞こえます。

春だよ~と盛んに歌うメキシコマシコ(House Finch)シロフクロウを探しに行くとユキホオジロ(Snow Bunting)の小さな群れに会いました。ハクトウワシが遠くの木に止まっています。遠いなぁ。1羽目のシロフクロウを電柱の上に見つけて近づくと、車を止めた同じ場所から遠くの農地にロッキーを背景に白いオスがいました。未舗装の道を走るとハマヒバリ(Horned Lark)が。春ですね。3羽目のシロフクロウ。この時期になると皆、敏感になって来るようです。近づこうとするとすぐに飛び立ってしまいます。4羽目のフクロウ。雪の少なくなった農地のフェンスポストに止まっています。同じようにしてハクトウワシも止まっています。 シロフクロウの飛ぶ姿、子供たちも喜んでくれた…と思います。(お父さんほどではないかもしれんが…。)
 もちろんテレビもちゃんと買いましたよ。

 今回の鳥の写真はほとんどクロップしています。何とか近づけたのはユキホオジロだけかな。