2009年5月31日日曜日

キイロアメリカムシクイ(Yellow Warbler)

ポプラの木々の合間を飛び交う黄色の小鳥。気温が上がり、花が咲き始めました。すると虫たちも活発になり、虫を食べる鳥たちの姿も多く見かけるようになります。全身がほぼ黄色く見えるこのムシクイはとても目立ちます。“Sweet, Sweet, Sweet, I'm so sweet.”…と唄っています。 他にもこんな鳥たちを見ました。
ミヤマシトド(White-crowned Sparrow)。梢で盛んに唄っていました。アカフトオハチドリ(Rufous Hummingbird)。目立つ枯れ枝の天辺に何度も繰り返し、戻ってきていました。ヒメレンジャク(Ceder Waxwing)。冬に良く似たキレンジャクをよく見かけますが…。ハシボソキツツキ(Northern Flicker)の♂。赤いひげが目印です。 鳥だけでなく、花の種類も増え始めています。
トチナイソウ(Rock Jasmine)。カタクリモドキ(Shooting Star)。白いスミレ(Western Canada Violet)。ゴマノハグサ科ペイントブラシ(Indian Paintbrush)。そして、少し時期が早いですが、ほとんど開花状態になっているアツモリソウの仲間(Yellow lady's Slipper)も見つけました。

エメラルドレイクの花 5月30日

代表的なスプリングエフェメラル、カタクリの花。
カナディアンロッキーではここが最初に咲く場所ではないでしょうか?ロッキーのカタクリは黄色をしています。日当りの良さそうな場所から咲き始めます。まだまだ蕾もたくさんありましたから、もうしばらくは楽しめそうです。 他にもいくつかの花が咲き始めていました。
ヒメホテイラン(Venus'Slipper)。黄色のスミレ(Round-leaved yellow Violet、または Evergreen Violet)。白色のスミレ(Kidney-leaved Violet)。白いクマコケモモの花(Bearberry,Kinnikinnick)。サクラソウの仲間(Dwarf Canadian Primrose)。 標高の低いエメラルドレイクは花が咲き始めるのが早く、これから7月にかけていくつもの違う種類の花が見られます。たくさんの観光客がバスで訪れる場所ですが、少し湖畔を奥のほうまで進んでみるといろいろな花を楽しむことができます。

2009年5月27日水曜日

アカフトオハチドリ

アカフトオハチドリ(Rufous Hummingbird)の♀がやって来ました。まだ花の少ないこの時期は我が家のフィーダーにハチドリがよくやってきます。オスの方が先に渡ってきてテリトリーを作り、メスが後から渡って来ます。
今日の夕方はメスばかりが来ていた様です。不用意に窓に近づくとすぐに飛び去って行きます。嘴をフィーダーに刺した隙にさっと近づいてカメラを構えます。ミラーレンズが活躍してます。
ロッキーでも標高の低い場所からようやく湖の氷が解け始めました。
ツアーの仕事中、お客様が湖の写真を撮っている間、私はキタホオジロガモ(Barrow's Goldeneye)を撮ってみました。黄色い目と白い頬、どちらが目立つと思いますか? 同じ湖の岸にいたコウウチョウ(Brown-headed Cowbird)。漢字では“香雨鳥”と書くようです。どんな由来があるのでしょうか?托卵(Brood Parasite)をすることで知られています。

2009年5月24日日曜日

春の星

春の南天の夜空に最も目立つ星座は大鎌と表現されるしし座ではないでしょうか。北斗七星の下に?マークを裏返した形のししの大鎌が見えます。
4月末から5月の初旬にかけて、雪の降るような寒い、曇天の日が続き、なかなか星が見られませんでした。
ようやく気温も上がり、お天気の良い日が続くようになってきました。本当はもう少し明かりの少ない場所へ行こうと思ったのですが、少し横着をして家の前で星を撮って見ました。
これはしし座です。中央の明るい星がうしかい座のアルクトゥルス。全天の中で太陽を除いて、3番目に明るい恒星です。肉眼ではオレンジ色に見えるんですが…。北斗七星のひしゃくの柄をカーブに沿って延長した先に見えます。

2009年5月21日木曜日

今週のバーディング

今週のバーディング。今年は春が寒すぎて、花が遅れているような気がします。いきおい、鳥見に行くことが多くなっているかもしれません。

我が家のフィーダーにやって来たアカフトオハチドリ(Rufous Hammingbird)の♂。天気のいい午後にはほぼ30分おきにやってきますが、カメラを構えていると何故か現れません。 アカシマアジ(Cinnamon Teal)湿地の草の合間をぬって泳いでいます。“アジ”は“味”のことらしい。食べるとおいしいのかも…。 ニシフウキンチョウ(Western Tanager)まだ婚姻色になっていないのか、頭部があまり赤くなっていないようです。駅前のスプルースの木を行ったり、来たりしてました。
湿地の草むらで小鳥たちが出たり入ったりしていました。よく見ると3種のWarbler(アメリカムシクイの仲間)がいるようです。

ウィルソンアメリカムシクイ(Wilson's Warbler)ヤシアメリカムシクイ(Palm Warbler)かなりピンがあまいです。タイガーマスクのようなタウンゼンドアメリカムシクイ(Townsend's Warbler)は残念ながらうまく写っていませんでした。

もちろん鳥だけでなく、花も撮ってみました。
サクラソウ(Dwarf Canadian Primrose)春の水辺に見られる小さな、小さなサクラソウの仲間です。
クマコケモモ(Bearberry,Kinnikinnick)

2009年5月16日土曜日

マスクラットベイ、森の芽生え。

休みの1日、仕事の時より早起きをして朝からネイチャーしてみます。
毎年この辺りに巣作りしているハシグロアビ(Common Loon)を眺めているとご近所さんのマスクラット(Muskrat)が姿を現しました。ビーバー同様に巣の入り口は水の中のはずですが、この巣には入り口が見えてます。この後、穴の中に入っていきました。
近くの森ではヒメホテイラン(Venus Slipper)の花茎が伸び始めています。あと2週間ぐらいで見ごろになるでしょうか。楽しみです。
先週、エリマキライチョウを見た場所にも行って見ましたが、残念ながらドラミングは聞こえてきませんでした。ポプラの花を食べるマミジロコガラ(Mountain Chickadee)を見つけました。食べるのに夢中な鳥は比較的近づきやすいんですね。
午後からはお花を求めて別の場所へ。名前の通り早くから咲くスミレ(Early Blue Violet)。
グミ科の植物で夏に赤い実がたくさんなるバッファローベリー(BuffaloBerry)の花。
キツツキのくせに地面をつついていたハシボソキツツキ(Northern Flicker)黄種の♀。ハシボソキツツキには羽の裏がオレンジ色の種と黄色の亜種がいます。

2009年5月9日土曜日

エリマキライチョウ、そして雨宿り、キングレットを聞きながら…

Birding。バードウォッチングに出かけることをバーディングと表現します。鳥見をする人は“見る”だけではありません。“聞く”も大事なことなんです。だからバーディング…。
今日の目標はエリマキライチョウ(Ruffed Grouse)。この時期、縄張りを主張して、メスの気を引く為にドラミングを行います。縄張りの中のお気に入りの場所(主に倒れた木の上)で強く羽ばたいて“ボッボッボボボ”と音をたてます。
この間のコミュニティバードウォークの時にテリーさんから情報をいただいていたので探しに行って見ました。

地リス(Columbia Ground Squirrel)たちがうるさく鳴いていますが、肝心のドラミングがなかなか聞こえてきません。アスペン(アメリカヤマナラシ)の芽を齧る赤リス(Red Squirrel)を眺めていると林の方からドラミングが聞こえてきました。
5分から10分ぐらいの間隔をあけて断続的に続くドラミングの方向に慎重に進んでみると、倒木の上にエリマキライチョウを見つけました。
眺めている間に何度かドラミングを見せてました。残念ながらメスは姿を現さず、派手なディスプレイを見ることはできませんでしたが、ドラミングの様子はじっくり見せてもらいました。
よく見ると倒木の上に白い糞がいくつも落ちています。どうやらここがお気に入りの場所のようです。
動画を撮れなかったので、連続写真でドラミングの様子をどうぞ。
ライチョウの登場に気を良くして、そろそろバンフに顔を見せるだろうブルーバード(ムジルリツグミ)を探しにコミュニティバードウォークのコースへ行ってみました。こちらも見事に予想通り、美しい青いオスが姿を見せてくれました。
今日の天気予報はシャワー。この辺りで、春から初夏にかけての典型的な気候。にわか雨です。予報どおり、鳥見をしているとシャワーが降ってきます。傘を持っていないわけでもないのですが、シャワーはすぐあがるものですから、スプルースの枝の下で雨宿りします。すぐ近くの木からルビーキクイタダキ(Ruby-crowned Kinglet)のさえずりが聞こえます。春の雨に少しだけ濡れながらも、なんとなく穏やかな気分になります。
ピントはお尻に合ってますね。これがキクイタダキ(Kinglet)です。
ブルーバードの近くで見たクサチヒメドリ(Savannah Sparrow)
ミヤマシトド(White-crowned Sparrow)のさえずりも春を感じさせます。
ネコヤナギの花を食べるキヅタアメリアムシクイ(Yellow-rumped Warbler)。