2012年2月13日月曜日

ホッケーとフクロウと

日曜日、ユースケのアイスホッケーのリーグ最終戦がありました。(…といってもまだプレイオフの試合が残っていて、これでシーズンが終わってしまうわけではありません。)アルバータの平原の真ん中、はるか地平線まで延々と広がる平らな景色の中をバンフから3時間半のドライブでまずはホッケーの試合に向かいます。それでも平原を走っているとシロフクロウが気になります。1羽目のフクロウはカルガリーを抜けると直ぐに1号線の脇の電柱に止まってました。2羽目は目的地近く、やはり1号線の脇の樹に止まってました。こちらは真っ白なオスのようでしたから写真を撮ろうと試みますが、…見事に逃げられました。

 我が家のディフェンスマン、第一ピリオドにはゴールの枠に向かう相手のシュートを身体で止めて見せるなど、なかなかがんばってます。残念ながら試合は負けでしたが…。

 せっかくBrooks の近くまでやってきたので、前から気になっている辺り(…でもバンフから日帰りするには遠すぎる。)を走ってみます。まずは農家の庭先の梢に止まる猛禽。コチョウゲンボウでしょうか?よく分かりません。これは“ID help please.”ですね。

 Brooks の南、Lake Newell を周るコースを通ってみます。Kinbrook Islandに近づくと助手席の奥さんが飛翔中のシロフクロウに気付きました。遠目には灰色の空を背景にシルエットでしか見えないんですが、近づいていき、羽ばたく翼の角度が変わると白が見えたんだそうです。このフクロウは草地に降り立ち、盛んに地面の方をつついているように見えます。スコープで眺めていると何かを飲み込んだように見えます。写真を撮ろうと思ったら、直ぐに飛び上がって道路脇の電柱にやってきました。胸の辺りが白くなってきていますね。

さらにほんの数キロ先のKinbrook Islandの入り口近くの電柱には、メスらしき個体が止まってます。

 途中からフクロウ探しにつきものの未舗装路に入ります。すると道路からかなり離れた電柱の上に雪だるまのような白い物体が…。デジスコのデジタルズームでかなり寄ってみました。オスのシロフクロウです。背中はかなり白くなっていますが、翼の方にまだ黒い模様が残っています。

今年で20歳を迎える我が愛車と Lake Newell 。果てしなく広く、ただ広く。

またいたぞっと思ったら、今度はアメリカワシミミズク(Great horned owl)でした。この鳥はもっと樹のあるところに住んでるもんだと思ってました。

飛び姿、車を止めるのが近すぎました。直ぐに飛び立っていきました。

湖の東側で3羽、西側で3羽。帰りの1号線でも1羽。往路の分と合わせて計9羽のシロフクロウと1羽のワシミミズクを見ました。なんとも驚いた効率の良さです。やはり侮れぬ Brooks です。

同じ日にこの近辺を回った人の書き込みが“鳥のブログ”にありましたが、なんと21羽のシロフクロウを見たのだそうです

今回のメインはホッケーですよ、あくまでも(試合中の写真だけで40~50枚はあるんですよ。載せてないだけで…。)。

結局、またこんな景色の中を何百キロも走りました。久しぶりに休みなのになぁ~。

2012年2月2日木曜日

ひとりぼっちのフクロウ探検隊

 カルガリーの自然公園でアメリカキンメフクロウ(Northern saw-whet owl)の目撃情報が続いています。ここのところ長距離ドライブが続いているのであんまり運転する気になれなかったんですが、せっかくぽっかりと空いたお休みですし、お天気もいいことだし出かけてみました、フクロウ探検隊。一人ですけど…。

 まずはアメリカキンメフクロウが出没しているという公園へ。ボウ川にはマガモ(Mallard)とカナダガン(Canada Goose)がたくさんいます。向こう岸にはIKEAの黄色と青の建物が見えます。流れの中には数はわずかですが、ヒメハジロ(Bufflehead)とホオジロガモ(Goldeneye、キタホオジロガモかどうかまではわからなかったです。)も見られます。

 肝心のフクロウは見当たらず、フクロウ目当てにやってきたカメラマンやバーダーばかりが目立ちます。「フクロウ見た?」が合言葉かよ。…ってことは皆さん見つけられなかったてことだな。

ベニヒワ(Common Redpoll ♀)の群れがハンノキに集まってます。

 アメリカコガラ(Black-capped Chikadee)やムナジロゴジュウカラ(White-breasted Nuthatch)が寄ってきて手の上にまで乗ります。まあ、餌付けされてるわけですね。いいことかどうかは別として…。なにも持ってないのにひとしきり遊ばせてもらいました。

こいつも餌付けされてるのかっていうぐらいによってきました。セジロコゲラ(Downy Woodpecker ♀)。

 2時間ぐらい歩いていたでしょうか。結局、期待のフクロウにはあえませんでした。カルガリーの鳥ブログに寄れば、この場所では過去に2度ほど同種のフクロウが確認されているそうです。またこんど来てみようっと。

 続いてシロフクロウです。今年は比較的、目撃例も多く好調です。今回はあえて鉄板のいつもの場所には向かわず、ちょっと南の方から回ってみました。もちろん過去に目撃例のあった場所や自分が見たことのある場所を廻るんですが、久しぶりに走り回っても見つけられなかった頃の焦燥感を感じました。本当に今シーズンはフクロウが多いのか? 欲をかいてオスを探しているのが敗因か?

 ようやく見つけた本日はじめのフクロウは純白の君、オスのシロフクロウでした。背中側にまで首が回ってきているようですね。幹線の道路脇の背の高い電柱の上でした。ひっきりなしに通るトラックなどまるでおかまいなしでまぶしそうに遠くを眺めていました。

ちょっとクローズアップ。凛々しい横顔です。

すこし位置を変えて。胸と腹のほうを眺めると白さが目立ちます。

オスの白いフクロウを見たことだし、帰路に進路をとって移動すると2羽目が農場の中のアンテナに止まっていました。これも純白の君です。道路からは適当に距離が離れていたせいか飛び立つ気配もなく、じっと止まっていました。

そして3羽目。大人のメスと若いオスの区別はどこでできるのか?この3羽目は顔から胸にかけてずいぶんと白くなってきています。若いオスなんだろうか?

やっぱり今シーズンは好調のフクロウ探検隊でした。