2011年10月30日日曜日

ハクチョウの湖、そして森の賢人と。

秋の紅葉ツアーも落ち着き、すっかり暇になった10月最後の週はほとんどお休みに。気温も下がってきたので湖が完全に凍結してしまう前にハクチョウを見に行きましょう。秋の陽気が良かったせいか今年はハクチョウの渡りもいつもの年より遅いような気がします。

風は強いけれども水深の浅いこの湖はハクチョウやカナダガンには格好の休憩所模様です。今日も200羽あまりのハクチョウが見られました。湖が凍り始めたこと、風が強いことで距離は離れてしまいますが、デジスコでじっくり眺めてみます。

肉眼で見た感じはこんな様子です。ちなみにこれは300mmズームのデジカメ(APS-C)です。

デジスコで撮るとこんな風に。数が多いのはアメリカコハクチョウ(Tundra Swan)のようです。

身体全体の大きさの違いなどは分かりづらいのですが、デジスコで撮って画像でみると細かな違いに気がつきます。今回見た鳥たちも良く見ると違うんです。

明らかに首輪をしている個体や。

アメリカコハクチョウ(Tundra Swan)。

ナキハクチョウ(Trumpeter Swan)たぶん。

TundraEurasianタイプ(Bewick’s Swan)、西部にはめずらしいらしい。

…といった具合です。時折聞こえる声をききながら、しばらく眺めていました。

画像をPCに取り込みながら、ふとカル姉御のブログを見るとなんとGGに大接近ではないですか。こんな画を見せられて、しかも場所がバンフというならば、行くでしょう。やっぱり。

朝から出かけてみましたが、姿は見られず…、残念。ホッケーの試合に出かけるまでのんびりとしていると、やっぱり出かけてしまった田中ちゃんからなんともうれしそうな “いるのよ。目の前に。今。という電話が…。もちろんもう一度出かけます。

たくさんのギャラリーに囲まれて道路標識の上に立つGGがいました。注)GG= Great Gray Owl = カラフトフクロウ。

まん丸の顔と蝶ネクタイのような模様に特徴がある北米最大のフクロウです。

何とか飛び姿を撮ろうとがんばったんですが、まぁ、難しいですね。

一飛びごとにギャラリーは減り、最後は田中ちゃんと二人で眺めてました

羽ばたいても音のしない翼と見事なカモフラージュのこの鳥を森の中で見つけるのは至難の業ですね。…でも来週の仕事が始まる前にまた探しに行こうかなぁ。

2011年10月23日日曜日

秋の日に鷹の舞う道。

ホッケーのシーズンの到来です。バンフではここ数年人数が集まらなくてできなかったピーウィー(小学6年と中学1年)チームが久しぶりに結成されました。われらがチビスケはなんと副キャプテン(チームに3人います。オルタネートキャプテンと呼ばれて胸に“A”のマークをつける。)に選ばれました。コーチ曰くは練習態度がまじめなのだとか…、チームで一番のチビだけど大丈夫なのか?!

 今日の試合の1コマ、大人と子供だね、これじゃ。ボディコンタクトが認められるピーウィーですから、1度ならずふっ飛ばされてました。

 アウェイでの第1戦はGGの見られるポイントのすぐ近く、しめしめと思いながらもさすがにフクロウ探しをしている時間はありませんでした。それでも少し回り道をして鳥を探してみようと…。


 わずか10kmあまりの区間に1213羽のタカが見られました。冬をカルガリー近辺の平原で過ごすケアシノスリ(Roughlegged Hawk)が多かったようです。主にげっ歯類や小型の哺乳類を狙うこの鳥は、こんなふうに風にのり、ホバリングしながら下を向いて獲物を探します。

時折、急降下して見せてくれますが、獲物を捕らえた様子はありません。距離はずいぶんあったので、クロップしてます。

車を停めて見上げる近くを飛んでいきました。これも少しクロップしてます。

そろそろツアーの仕事も暇になってきたので、ゆっくりと出かけてみようか。

2011年10月11日火曜日

イーグル・ハイウェイ

 10月も十日が過ぎ、紅葉のツアーも一段落してきたようです。連日のようにコロンビア大氷原に通っていましたが、ようやくお休みです。今年は9月のお天気が良く、10月も比較的に暖かかいせいなのかアメリカヤマナラシ(Trembling Aspen)の黄葉が長く続いています。

 鷲の渡りと黄葉を眺めに二人で出かけてみます。子供たちは最近、付き合ってはくれなくなりましたね。残念ながら…。

 The Rocky Mountain Eagle Research Foundation はヘイ・メドウで観察をしているはずですが、そこまでは行かずに以前からのお気に入りの場所で山の稜線を探してみます。ピーター・シェリントンが1992年に見つけたこのイヌワシ(Golden Eagle)の渡りのルートでは多い日に200羽以上のイヌワシが通ります。

 見始めた時間が良かったのか、たくさんの鷲が渡っていきます。一度に4~5羽が一緒に飛ぶこともあります。1時間程度の間に3040羽が飛んでいきました。やっぱりタイミングなんでしょうかね。一昨年の同時期に同じこの場所で眺めていた時にはこんなに見られなかったのに…。

この山の稜線を双眼鏡で探します。

デジスコを構えて無理だと思いつつ、撮影を試みます。

点のような小ささですが、鷲の飛翔が写っています。

黄葉を眺めに高台に出るとやはり上空を2羽の鷲たちが谷を横切るように頭上を越えていきました。

来週末はキャンモアの町で Festival of Eagles が催されます。

2011年10月3日月曜日

深まる秋に。

 仕事に追われているうちにインディアンサマーも終わってしまったみたいですね。秋は深まりつつあるようですが、あまり気温が下がらず、雨が降っています。

 東部の紅葉に合わせたツアーがロッキーにもたくさんやって来て、みんな忙しそうですね。

 9月が暖かかったせいか、黄葉の進み方が遅いような気がします。まだまだ秋の黄色が楽しめるこの頃です。

 黄葉の写真を撮りに出かけるも、あまり気合が入らず…。黄葉したアメリカヤマナラシ(Trembling Aspen)の樹に止まっていたこのアカオノスリ(Red-Tailed Hawk)にも見事に逃げられました。

 幹の周りが一抱えもありそうなこのアスペンはもうだいぶ葉が落ちてしまいました。

 あと2週間もすれば、この黄葉の喧騒も治まって静かな秋が訪れます。

 携帯できる手動のコーヒーグラインダーを手に入れました。(麻衣ちゃん、ありがとう。)

 ツアーの仕事が落ち着いたら、挽きたてのコーヒーをお外で楽しもうっと…。