2017年7月11日火曜日

トラムウェイの花

7月中旬のいいお天気のウィスラー山に上れるのは何年ぶりだろう。しかも仕事で、ゆっくり花を見られる時間もあるなんて…。
皆様が花に興味があるかどうかはとりあえず置くとして、昼食までの時間をお花を見る散策にしました。

目立つのはチョウノスケソウ(Dryas octopetala)。たくさんの花が咲き誇っています。

そして、この時期に目立つのはマンテマの仲間(Silene acaulis)。コケマンテマというのはこの花の和名といっていいのだろうか?

イワヒゲ(Cassiope mertensiana

今回、意外に思ったのはコケモモの花が沢山咲いていたこと。少し花の形が違うのがスピリットアイランドにも咲いてた。(Vaccinium vitis-idaea

なかなか見る機会のないシオガマの仲間(Pedicularis lanata)や、

マンテマの仲間の白花が見られたのも良かった。

この小さな小さな花も好きです。(Andorosace septentrionalis

ツアーの仕事中だったので、今回はiPhoneで撮影したものをクロップしています。一眼レフを持って行った方がよかったかしら…。

カムループスからビーバー街道へ…

ツアーの仕事でカムループスへ。記録を残しておかないとね。

7月8日 カムループスからジャスパーへ。
まずはリバーサイド・パークへ。宇治市と友好親善都市なので公園には鳥居があります。
鳥居に至る道はUJI Way。宇治市にはカムループス通りがあるそうです。
公園内に咲いていた見慣れない花。
豆のようなシードポッドがぶら下がっています。アメリカキササゲ(Catalpa bignonioides)のようです。
クリアウォーターのシェルでトイレ休憩。ブルーリバーのエレノアレイクで持参のサンドイッチの昼食と思ったのですが、蚊が多くてバスの車内に退散。
昼食後はロブソンヘ。
山火事の影響で多少霞んでいるもののはっきりと見えました。
さらにジャスパーを目指します。
州境が近づくとフィッツウィリアム(Mt. Fitzwilliam)が見えてきます。

7月9日 ジャスパー観光
ピラミッド湖はやっぱり朝のうちに行って、映り込みを見たいですねぇ。
この日はあまり早く出ていないので結構波立っていたんですけど、その辺りはテクニックでカバーしました。
午後からはマリーン湖へ。久しぶりのクルーズです、ジャスパー国立公園で一番有名な景色を見に行きます。

7月10日 トラムウェイ、そしてコロンビア大氷原へ。
昼近くにホテルを出て、トラムウェイで上って昼食。残念ながら景色は山火事の煙のおかげでかなり霞んでしまいました。
トレイルではマーモットが愛嬌を振りまいています。
お泊りはアサバスカ氷河の目の前。氷河と花の景色を2通り撮ってみました。
ペイントブラシと、
スィートベッチ。
混雑したバンフを離れて少し変わったコースに行ってきました。カムループスに泊ったのも初めてなら、ツアーをしたのも初めてでした…、ここだけの話。

2017年7月1日土曜日

花ハイキング その6 6月27日

いよいよハイキング最終日。カタクリの大群落を予定していた日なれど、疲れも出てくる頃だしねぇ。初めての方もまだゆっくりレイクルイーズを見てないし、目立つ花のテーマはないけれど、“これぞカナディアンロッキー、王道のレイクルイーズ”っていうことで登ってみました。疲れていてもやっぱり登るんだけどね。

 スタートはレイクルイーズ。この日は結構風があって朝の映り込みは見えなかったけど…、綺麗。
湖畔をスタートして、登る、登る。標高差450m以上を登るのだけれど、歩行ペースをゆっくりとれば、あれよあれよという間に高度を稼ぐ。この高度感がレイクルイーズでのハイキングの醍醐味だよね。
氷河を載せた山並みが目線の高さに。
青い湖の景色を眼下に。
そして昼食はそんな高度感一杯の場所でとります。3つの湖がまとめて見えるよ。
アグネス湖を経由して麓に戻ります。

昼食の場所ではハイイロホシガラスが物欲しそうに見おろしてます。
ジリスはリュックの中に入ってきそうな勢い。

陽当たりの良い亜高山の雪崩の跡にはツガザクラや、
イワヒゲ、
青いスミレが咲いています。

初日こそ少しにわか雨に見舞われたものの、概ねお天気に恵まれて楽しいハイキング・ツアーをさせていただきました。寝不足で体調がすぐれない方も頑張って、ガイドに付き合っていただきました。(無理をさせたつもりはないんですが…(笑))
皆さん、ありがとう、またぜひロッキーに花を見に来てください。

花ハイキング その5 6月26日

“カナダでカタクリを見る、黄色のカタクリを見る”のが今日のテーマ。
カタクリはしばしば大きな群落を作ります。亜高山に咲くカタクリの花は雪解けとともに一斉に開花するので見事な花の絨毯を見せてくれます。
バンフの近く、ロッキーにもカタクリの大群落で知られる場所があり、この時期地元の人も含めてその開花がいつなのか?が話題になります。歩行距離が長く、標高差の大きなその場所は開花の予想も難しく、なかなかお花目当てのお客様を連れて行ってあげられない場所なんです。

 そこで必要なのが代わりにカタクリが見られる場所なんですが、これがまたなかなかに難しいんです。今回はその代替の定番の一つに行ってきました。二日前に道路が開いたばかりで下見はできなかったけれど、きっと咲いてるさ…という経験測、且つ楽天さで歩いてみます。
 スタートはタカカウの滝から。落差の大きなこの滝は観光名所としても人気があります。
例年並みとは思うものの、標高を上げるとトレイルに残る雪も多く、ゆっくりと歩を進めながら湖を目指します。
トレイルに残る雪の中から顔を表し始めたグローブ・フラワー。
そうして到着したヨーホー・レイクは美しい色で迎えてくれました。
湖畔のキャンプ場には(予想通り?)カタクリの花が満開。
湖とカタクリのコラボにしばし時を忘れて撮影会。ここにはレッドチェアーもあるので皆さんここに座って景色を楽しみました。
カタクリの花に囲まれてゆっくりと昼食をとりました。

湖とカタクリの花。
途中で見つけた腎葉の白スミレ、
と大きい方の黄スミレ。
かわいらしい小さなラズベリーも咲いてます。
カタクリのハイキングを終えたら、タカカウの滝のしぶきを浴びてたくさんのマイナスイオンを受けたら、エメラルド湖へ移動。ここではもう一種類のアツモリソウを見に行きます。
この場所にある株は毎年見事な花を付けてくれます。
今年は他の株も花の付きが良いようです。他にも十株ぐらいが花を付けていました。
アツモリソウを見に行く為のトレイルには、イチゴの仲間や、
ツバメオモトが咲いています。
バンフへ向かう帰り道、道路の拡張工事をしているすぐそばに子供連れのシロイワヤギが姿を現してくれました。

この繁忙期のロッキーなのに他に人が少なかったのがとても良かったですね。
まぁ、ガイドの狙い通りということで…(笑)。

花ハイキング その4 6月25日

ホテルを移動するこの日はコロンビア大氷原まで行って、ハイキングとアイスエクスローラーによる氷河体験をします。
“氷河の景色の中に小さな花を探す”そんなハイキングをしてみます。
まずは氷河期の後から繁茂したトウヒの古い森を登ります。出発点が2000m近いのですぐに森林限界に達します。見晴らしの良い丘からは目の前に広がる大きなアサバスカ氷河の景色が広がります。
国立公園が設置した赤い椅子もあります。さらに標高を上げ、亜高山のメドウへ。
南の方の山がパノラマになって広がります。

そして目的の花の一つ、モス・キャンピオンとアサバスカ氷河の景色。
峠まで緩やかな登りをゆっくり花をながめながら歩きます。

ハマヒバリが何かを咥えて歩いていきました。巣でも近くにあったんだろうか。
キジムシロの黄色い花。
ハコベの仲間だと思う…。
この日見たかったマンテマの花。グリーンのクッションにピンクの花が咲きます。
クローズアップしてみるとこんな花。
他にもワスレナグサや
チョウノスケソウの花。
そして、行きには気が付かないのけれど帰りになると見つけられる小さなリンドウの花。
良いお天気だったから雪上車で行った氷河の画像もとっておけばよかった。すっかり忘れておりました。