2009年9月28日月曜日

落葉松(Subalpine Larch)

 午前7時前。夜明け前の空はまだ暗く、白み始めた南の空にはオリオンや双子のカストルとポルックスが輝く。人気のないバス停で空席待ちの為に寒さに震えるところから今日のハイキングは始まりました。
 ちょっとドキドキしたものの早朝から待った甲斐もあり、無事にバスに乗ることができました。秋の空は雲ひとつ無く晴れ渡り、湖面には周辺の山が映るすがすがしい朝でした。少しだけピークを過ぎてしまったかもしれませんが、日差しに輝く落葉松の黄葉は鮮やかです。美しい秋晴れの青空と愉快な仲間たち、お昼ごはんに1時間以上もかけて…。このメンバーでのハイキング、デザートに気合が入ってます。

薄く氷が張る沢の流れではカワガラス(American Dipper)がおしりを上下させながら鳴いています。“氷(Oesa)”という名前の湖はその青色が鮮やかで、ロッキーで一番蒼いのでは…と思ってしまいます。お茶を飲みながら眺めていると刻一刻と伸びる山の陰に入っていきました。
Black Bush を飲みながらブログをアップしました。とてもすばらしい1日の余韻にひたりながら…。

2009年9月12日土曜日

星降る夜に

 ここ数日、雲ひとつ無い秋晴れの空が広がっています。もうインディアンサマーが来てしまったんでしょうか!?
 夜空を見上げると澄んだ空気の中、たくさんの星が輝いています。下弦の月が昇ってくる前に、明かりの無いところへ行って星を眺めてみます。

北の方向。肉眼で見るよりも写る星はたくさん。東に伸びる天の川。北東にカシオペア。南の方角。ひときわ明るいのは木星です。南西から中天高く仰ぐと天の川に夏の大三角形。どれが三角かわかりますか?ペルセウス座流星群の極大は随分前に過ぎましたが、ひとつ明るい星が流れました。

2009年9月7日月曜日

コケモモ

 街は夏の最後の連休で賑わっています。新型インフルエンザのおかげで日本からの旅行のお客様はめっきり少なくなりました。珍しく仕事に追われず、のんびりと過ごしています。
 久しぶりにワインを仕込み、近くを散歩しながら写真を撮って、この連休で終了するWhyte Museumの展示を眺めてきました。
 たまにはこんな週末もいいかなぁ~なんて…、いつもこんな風だったりします。

 アノマロカリス(Anomalocaris)の化石。“A Fossil Paradise”という展示から。今年はチャールズ・ウォルコットによるバージェス頁岩の発見から百年という節目の年です。
 “Ghost of the North”の一部。“The Art of Robert Bateman” という展示より。坂本さん、やっぱりGGは迫力がありますね~。  コケモモの実(Lingonberry)。ツツジ科スノキ属。日本のコケモモの亜種にあたるようです。別名Mountain Cranberry。ちょっとすっぱいけどおいしい秋です。マット状に育つ常緑低木。
 木と草の違いは、形成層から作られる二次組織の肥大が見られるかどうかの差、というのが一般的な解釈です。つまり、年々茎が太くなって木質部分が増えていくか、そうはならないかの違いということの様です。
 でも厳密な定義はないようですね。竹は木の様には太くなりませんから草と考えられますが、木本として扱われることも多いようです。

ゴゼンタチバナ(Bunchberry)。これは多年草です。
 アカリス(Red Squirrel)鳥ではありませんが、Bateman風の構図を目指してみました。…なんてね。森の中を歩いていると鳥の鳴き声のようなけたたましい声で鳴きます。一応警戒してるんでしょうね。
 “山の上レストラン”のデザートに感動し、プリンを作ってみました。牛乳分量の約半分の生クリームと砂糖控えめの“なめらかプリン”は太多和亭のレシピに近づけただろうか…? 、味は写らないんで我が家で育ったラズベリーなどで飾ってみました。

2009年9月1日火曜日

ライチョウ

 ウィスラーの森で出会ったライチョウです。
 少し前までアオライチョウ(Blue Grouse)と呼んでいました。このアオライチョウは2006年にアメリカ鳥学会によってSooty GrouseとDusky Grouseの2種に分けて分類されることになりました。より西の太平洋に近い地域に生息しているのがSooty Grouseで、おそらくこの鳥はSooty Grouseのメスと思われます。より東の内陸に生息するのが、Dusky Grouseで、ロッキーで見かけるアオライチョウはこちらに分類されます。
 求愛行動をとるオスは胸の気嚢を膨らませ、独特な“ブォン、ブォン”という音をたてます。この気嚢の部分の色が、Sootyは黄色で、Duskyは赤紫なのだそうです。6月にレディスリッパーを探しに出かけるとライチョウのこの“Hoot”をよく耳にします。
 なかなか見事なカモフラージュです。