2016年9月7日水曜日

恒例のバックカントリーへ。

シーズンに一度はバックカントリーのキャンプに出掛けたいと思うようになったのはどうしてだっただろう。
今年もいつものメンバーに誘ってもらってキャンプに行きました。
キャンプ場はこんな場所。
歩き始めは快調で予定通りにキャンプ場に到着。しかし、去年のキャンプ同様に雨にたたられることに…。
にわか雨と霰の洗礼を受けた後、Goodsirを見る。

翌日も一日中雨。「よく降るなぁ~」と言いながら、歩いてみる。今回のキャンプ行を物語る1枚。
見えたよ、ロックウォール、ありがとう。

田中ちゃんの仕事に対する情熱と、啓子さんの優しさと、中村のお惚けと…、3日間でたっぷり50㎞。楽しかった、雨と泥んこのトレイルに苦しめられたけどね。
来年はきっと晴れるよね。

2016年8月4日木曜日

あのウォルコット・クエリーへ、アノマロカリスに会いたくて。

7月29日、念願のウォルコット・クエリーへ、リクさんと一緒に行ってきました。
バージェス頁岩は、カナディアン・ロッキーで発見された5億年以上前の生物化石群です。カンブリアの大爆発と呼ばれ、多様な生物が一斉に発生した時代があったことを物語る証拠でもあります。マウント・スティーブンのオギゴプシス頁岩や最近発見されたスタンレー氷河、マーブル渓谷など、そしてエメラルド湖を囲む山にあるウォルコット・クエリーが知られています。
1909年にチャールズ・ウォルコットによって発見されたクエリーではケンブリッジやオンタリオ博物館が今でも化石の採掘を行っており、専門のガイドと一緒でなければサイトに入ることができません。しかも片道11km、標高差800mというなかなかきついハイキングをしなければなりません。

ハイキングはタカカウ滝からスタート。インタープリターガイドはクリスティでした。彼女は日本のテレビ番組が取材に来た時も担当してます。2012年10月の「世界ふしぎ発見」に出てますよ。
まずはヨーホー・レイクへ。湖畔で休憩しながら、バージェス頁岩の説明をしてくれます。
ヨーホー・パスには保護地域の説明看板があります。地図の赤く塗られた範囲へは専門のガイドと一緒でなければ入れません。無人のカメラが設置されてます。すぐ下を一般のトレイルが通ってますけどね。
峠からワプタ・マウンテンの麓に出るとトレイルはこんな絶景に。
まだまだ登りは続くのだけれど、眺めの良い岩場で早めのランチタイム。遠くエメラルド湖を望む。お弁当はもちろんお父さんが作りました。
昼食場所の上にはワプタ・マウンテンの岩場があります。イヌワシの巣があるとクリスティが教えてくれました。昼食の途中、妙に地リス達が騒いだと思ったら、イヌワシが飛んできました。
一般のトレイルから分岐していよいよサイトへの急登へ。立ち入り禁止の看板が出ています。
急坂を上るとそこは画像や映像で何度も見たことのあるウォルコット・クエリーが…。
バックパックを置いて提供されるヘルメットを着けたら、化石探しです。
ルーペとラミネートされた化石ガイドを貸してもらえます。こんな三葉虫の破片や…。
なんだかよくわからない化石の破片がゴロゴロしてます。
リクさんが見つけた小さな三葉虫は比較的きれいでした。
もちろん、きれいな標本もちゃんと箱にしまってあって、見せてもらえます。
これは最も多く見つかっているMarrella。
ちょっとわかりにくいですが、Wiwaxia。
標本の下に名前があります。これは三葉虫の仲間。
そしてアノマロカリスの触手。
ティレル博物館に展示されている12倍の復元模型はこんな感じ。
Olenoidesという三葉虫を借りて記念撮影。「そりゃいいアイデアだね」と言って参加してた人たちがおんなじ構図で撮影してた。
久しぶりのロングハイクで疲れたけれど、楽しかった。帰り道にエメラルド湖を背景に撮った写真に歓喜が写ってる?!

ピカを探せ 解答編

長らくほったらかしでした。すみません。
初級編
もひとつ初級編
そして岩の陰から顔だけ出してるこれ。
ただ単に小さくしか写ってないだけ。
そうです、ピカは動いてないと見つけられません。動いているピカを見に来ましょう。

2016年8月3日水曜日

恐竜の旅 7月28日、29日

久しぶりにロイヤル・ティレル古生物博物館に行ってきました。いくつかのセクションが新しくなって展示が少し変わっています。
これはアルバータサウルスの足。
同じセクションにアルバートサウルスの爪。ドライアイランドバッファロージャンプにもいつか行かないと…。
アルバータ州では2体のティラノサウルスが見つかっています。このブラック・ビューティーは日本にも行ったことがある標本です。今まではロードオブランドという肉食恐竜のセクションに置かれていて顔の右半分しか見えませんでしたが、全体が見えるようになりましたね。
ほんの数年前までこのゴルゴサウルスはアルバートサウルスとされていたことを憶えています。二つの種の間には数百万年の開きがあるそうで、別種とされるようになりました。上記同様にロードオフランドがら移されていました。

翌日は恐竜州立公園へ。バッドランドの景色が広がります。
連日の雨の影響で保護区域の中に入ることができませんでした。残念。代替コースのバスツアーに参加してきました。

さてここで問題です。この化石はケラトプス類の骨ですが、身体のどの部分の骨でしょうか?

追伸:ピカを探せの解答を載せた方がいいですか?みんな見つかりましたよね。

2016年6月24日金曜日

小さな花、初めての花。

7月の見た花々の中からいくつかの花を紹介します。普段はあまり出かけないところへハイキングに行けたので初見の花もありました。とても小さな花が多いので見つけるのは大変かも…。

キキョウ科ミゾカクシ属(Kalm's Lobelia, Lobelia kalmia
水辺に生える小さな青い花です。キキョウ科なのに左右対称の花は珍しいですね。園芸種はハンギングバスケットによく見ます。

イチヤクソウ科ウメガサソウ属オオウメガサソウ(Prince's-Pine, Chimaphila umbellata
バンフの近くでも葉はよく見かけるのですが、何故か花を見ません。よく見るのはBC州ですね。

ハマウツボ科ママコナ属(Cow-Wheat, Melampyrum lineare
ゴマノハグサ科に分類されていた半寄生の植物は寄生植物のハマウツボ科に分類が変わったようです。キニーレイクへのトレイルにて。

ケシ科キケマン属(Pink Corydalis, Rock Harlequin Corydalis sempervirens
Capnoidesという分類もあるようです。コマクサ属のケマンソウに近い種のようです。日本ではオボロエンゴサクと呼ぶとか…。キニーレイクへのトレイル、雪崩の跡にて。

ハマウツボ科コゴメグサ属(Eyebright, Euphrasia arctica
やはり以前はゴマノハグサ科に分類されていました。目薬に利用されていた薬草だそうです。英名はそんなところから名付けられたのでしょう。キニーレイクへのトレイル、ロブソンの見える辺りにて。

リンドウ科リンドウ属(Moss Gentian, Gentiana prostrata
小さなリンドウです。日本にもコケリンドウという花がありますが、違う花です。

ナデシコ科マンテマ属(Moss Campion, Silene acaulis
日本では園芸種と合わせてコケマンテマと呼ばれるようですね、正しい和名なのかどうかは調べきれなくてわかりませんでした。7月の高山帯に鮮烈なピンク色を見せてくれます。

バラ科(Partridgefoot, Luetkea pectinate
ロシアの探検家の名前を記念して名付けられた1属1種。英名はその葉がヤマウズラの足跡に似ているから。イチゴと同じように匍匐茎で増えるので広い範囲にマット状に見える。
ここにも秋山本の間違いを一つ発見。

ツツジ科シラタマノキ属(Western teaberry, Gaultheria ovatifolia
これは初めて見ました。エバレイク・トレイルにて。

キク科ウサギギク属(Lake Louise Arnica, Arnica louiseana
ウサギギクの仲間はたくさん咲くのですが、このレイクルイーズの名前を冠したアーニカにはなかなか会えませんでした。スタンレー・グレーシャーのトレイルにて。

ユキノシタ科ユキノシタ属(Wedge-leaved Saxifrage, Saxifraga adscendens
Teaberry同様に初めてみました、あんまり高いところへ歩きにいかないからですかね。
岩間に小さく集まって、しかも咲き始めなので何の花なのかちっともわかりませんでした。
センチネルパスのトレイルにて。


ロベリア以外の花はコンデジで仕事中に撮ったので、多少やっつけ気味の写真です。(笑)
その花が咲いている時期にアップするっていうこだわりは無理でしたが、もう一つぐらい花図鑑も更新したいなぁ。


下見を兼ねて花を撮る

観光だけでなく、歩くことを行程に組み込んだツアーを明日から担当します。ハイキングを謳っているもののきっと皆さんあんまり歩きたくないんだろうなぁ~、でもお花は見たい!っていうパターンが予想されるわけです。
良さそうな行程なんですけど、手配の詰めも甘いし…。もうひと押し欲しいですね。
アツモリソウも撮りたかったし、下見に出かけます。

ゴゼンタチバナ(Bunchberry)春が暖かったせいか、普段よりたくさん咲いている気がします。

ツバメオモトの仲間(Queen's cup)もいつもの年より早そう。

結構、地味な花。キイチゴの仲間(Five-leaved brambles)

さらに地味は花。ズダヤクシュの仲間(Foamflower)

オダマキもたくさん咲いてます。(Yellow columbine)

キイチゴの仲間(Thimbleberry)ではハチが忙しそう。

アツモリソウがツアーの時まで残っていてほしい。(Yellow lady's slipper)

もう一ヶ所、違う場所へ。こちらは下見とは関係なく、花探しに。目当ての花は見つかりませんでした。
分類がゴマノハグサ科からハマウツボ科に移ったIndian paintbrush。

なぜか心惹かれる、チョウノスケソウ(White dryad)の蕾。

一部の方々に好評につき、ピカ探し画像を4連発。まずは初級から。
これも初級。
これは難しいかも。
ちゃんと写ってますよ。
じっくり探してみて下さい。しばらく楽しめます。