2015年12月25日金曜日

フクロウに会いに行こう

クリスマス・イブ。-15℃ぐらいで雪も散らつく寒さだったけど、年内に一度は行っておきたくて出掛けてみました。
バンフも平原も雪模様。こんな道を時速100kmぐらいで走っていきます。

まずはボレアル・フォレスト(Boreal forest)と呼ばれる森の中へ。カラフトフクロウ(Great gray owl)を探しに行ってみます。最近はもっぱらフェイスブックばかりで“鳥のブログ”は見てなかったんですが、久しぶりにチェックしてみるとオナガフクロウ(Northern hawk owl)も出没しているみたいです。

残念ながら、カラフトフクロウには会えませんでしたが、オナガフクロウを見ることができました。昼行性のこのフクロウは神経質そうなわりに止まっている樹に近づいても大丈夫。これはデジスコで撮りましたけど。

次は平原に向かってシロフクロウ(Snowy owl)を探します。ここ数年は見られる確率が高かったんですが、この日はうまく見つけることができずに敗退しました。

昨年見つけたヘイ・ロールのテディベアが今年もありました。今年は巨大トラックまで。しかも夜にはライトアップするみたいです。

日が短いこの時期にあれもこれもと欲張ってしまったのが悪かったんですかね。シロフクロウは次回までお預けです。久しぶりにオナガフクロウが見られたので良しとしましょう。

家に戻ってから先日ブロガー・ツアーでご一緒した“麦酒男”さんご推奨のビールをいただきます。1987年はカナダに来た年だな。
メリー・クリスマス。

2015年12月12日土曜日

スノーシューを履いてみる。

家から1時間ほどのドライブをして、「狩穴」があるのはこんな山なのかなぁ~という場所にスノーシューに出掛けてみました。珍しく陸が「次の休みにはスノーシューに行こう。」と言ってくれたので…、嬉しいですね。
とはいえ、夜遊びしてきた陸は早く起きられるわけもなく、出発は遅めです。日照時間も短いのであまり長いコースを歩くのではなくフワフワの新雪を楽しんでみました。

駐車場で。これから出かけるという図。

まずは凍った湖の上の新雪に足を捕れれながら、ボスボスと進みます。
新雪にダイブしてみます。これってスノーシューの醍醐味だと思うんですけど…、陸さんはやっぱりやってくれませんでした。

出発が遅かったので、この湖畔で昼食を食べて、それからトレイルの方に向かいます。トレイル上にはこんなスノーシュー・トレイルのサインがあります。

枝の上にまでたくさんの雪が積もった針葉樹の森を歩きます。踏み固められたトレイルができているので楽に歩けます。

陸が雪の上に虫を見つけました。雪の上を歩くこの虫は何??
クローズアップ。

さらに別の湖まで進んだところで陸さんから呼び止められました。見上げた先にはミユビゲラ(Three-Towed Woodpecker)がいます。
頭の黄色いオスと、 (ぶれていてわかりづらいですが…。)
メスの2羽がトウヒの木をつついていました。

森や湖を歩き、半日ほど楽しんできました。仕事ではスノーシューのツアーってあんまり売れないんですよね、なぜだろう、こんなに楽しいのにね。

陸さんは気に入ったようで、また付き合ってくれそうです。
めでたし、めでたし。

2015年11月26日木曜日

焚き火を雪の上に。

11月にしっかり雪が降って、スキー場は近年まれに見る良い状態でシーズンを始められた様です。久しぶりにお天気が安定してきたので、このオフに試してみたかった小さなウッドストーブを持ってお散歩に出掛けます。この冬に向けて新調したスノー・ブーツとスノーシューもついでに試してみようっと。

まずはスノーシューで湖の上を歩いて行きます。実はまだ氷が不安定なところがあってあんまりお勧めできません。端の方は大丈夫ですけどね。

それから森の中へ。11月の静けさの中、森を歩くのが一番好きです。風に舞った雪が木漏れ日できらめいて…。雪面ににはリスやシカやネズミの足跡が点々と残っています。

見晴らしの良い丘の上でストーブをつけてみます。今夏は山火事が多くてキャンプ場でも焚き火が禁止されることが多かったですね。このサイズのウッド・ストーブなら許されるでしょ。

自前のスノーシューはスプルースにロウハイドのトラディショナル・スタイルだったんですけど、MSRの軽いシューを手に入れました。

燃料はウッド・ペレット。

辛い仕事が多かったんでチタン製のVargoのストーブを買っちゃいました。(笑)
空き缶を利用した内バーナーを使うことで二次燃焼してくれますからほとんど煙が出ません。綺麗に燃えてくれますしね。

気温が低いロッキーの冬は手軽なガスのストーブが燃えにくくなってしましますからね。これが役に立つかな?

2015年9月23日水曜日

秋を歩く、その㈡、9月23日

秋分の日、晴天の中、落葉松の黄葉を見ながらハイキング。
黄葉がピークになるこの頃、お天気に恵まれてラーチ・バレーを歩けるなんて、何年ぶりの事だろう。

いつものようにスイッチバックの坂道をゆっくり、ゆっくり登ってラーチ・バレーに入ると落葉松の木が見え始めます。

眺望が開ければ、雪と氷河を載せた山と黄葉。

逆光を透かして見える“黄”が鮮やか。

青空を背景すると“黄”が映える。

ちょっとモデルさんに佇んでいただきました。

そして、帰り道に氷河と黄葉。

途中でこんな人達に会いました。頼んでもないのにポーズが決まってるところなんぞ、心憎いです。

今日のお気に入りの一枚は落葉松の黄葉の中をはしゃぎながら、飛び跳ねるように歩く少女。

もう少しだけ“秋”でいて下さい。

秋を歩く、その㈠、9月22日。

インディアン・サマーの見本のような見事に晴れ上がった空のもと、お仕事でハイキング。折りしも黄葉真っ盛り、久しぶりに落葉松の黄葉を満喫しましょう。

名前の通り、鏡になった湖に写るビーハイブ、この日の目的地です。

アグネスに写る新雪の山と落葉松の黄葉、そして倒木。

氷河を眺めるポイントでも落葉松の黄色が鮮やか。

レイク・ルイーズを見下ろす場所でジャンプ。

秋分の頃、ランチ・タイムを過ぎてもレイク・アグネスの奥の湖畔には日があたらない。覚えておかないと…。

湖面の輝きと黄葉の木。

黄葉のハイキングは翌日のラーチ・バレーに続く。

2015年9月12日土曜日

雨を歩き、雪に遊ぶ。9月のテント泊

せめて夏の間に一度はテントを背負ってキャンプに行きたい…、そんな風に思うようになったのはいつ頃からだろう。特に今回は“歩いて”いたかった。だから天気予報が芳しくなくても気にならなかった、どこを歩いてもよかった。

またもやWintergreen田中ちゃんにお世話になって、ロックウォール・トレイルを少しだけ歩いてみた。ずっと雨だったけど、楽しかった、とても…。強がりでなく。こんな風に歩いて過ごしてみたかった。どこでもよかったんだけど、ロックウォールに連れて行ってもらって良かった。啓子さんと田中ちゃんの優しさに感謝。
中村の反応は面白くて、なんか不思議と勉強になった。お客様にはいろんな人がいるし…ね。

歩き始めて1時間以上たった吊り橋。情けない顔をしている人は車にデジカメを忘れてきた人です。
時折、雲間から光が差す。ロッキーの東側山麓のバンフと違う植生が楽しい。
滝の上に上がれば、目的のキャンプ場、あと少し。
夕方まで少し奥の峠まで登ってみる。青空が見えればやっぱりうれしい。
そして…、氷河の景色。みんな一緒に氷河をバックに記念撮影。坂本さんの永久貸与三脚が役立つ。


翌日は反対の峠に向かって登ってみる。すれ違った国立公園のスタッフが教えてくれた…。“新しいクマの足跡があったから、気を付けて…”
登っていくとカラマツの生える辺りにクマの足跡。きっとシカを追いかけたんだろう。間にあるのはもちろん私の手の跡ね。
峠に近づけば、雪。孤高の登山家が独り…という絵だね、これは。
これじゃぁ、ロックウォールの岩壁も見えないよね。キャンプに戻ってのんびりしましょう。
そんな時間も大切で、楽しいよ。
周りは雨、でもタープの下で温めたワインを飲んでくつろぐ。笑顔も出ようってものでしょう。

いくつか気になった植物を帰り道に撮ってみた。

赤い実がたくさんなっていた Five-leaved Bramble (キイチゴ属)。
シダ植物、ヒカゲノカズラの仲間。(Alpine clubmoss)
やはり、シダ植物。(Moonwort)

今回は雨だったけれど、ロックウォールにはまた来てみよう。

2015年8月6日木曜日

7月の恐竜

7月の終わりに恐竜州立公園(Dinosaur Provincial Park)とティレル博物館にいく機会がありました。時間は限られていたので少しだけですが、画像を載せてみます。

6年ほど前にキャンプしたときに参加できなかった、セントロサウルスのボーンベッドへのハイキングに行ってきました。(Centrosaurus Quarry Hike)

ガイドのエイミーのインタープリテーションを聞きながら、ボーンベッドへ向かいます。1.5kmほどのハイキングで到着。
この展示用に確保してある場所の周辺にもたくさんの化石が見られます。

これはたぶん、フリルの部分だと思う。
セントロサウルスだけじゃなくて、この公園ではアルバート・サウルスのボーンベッドも見つかっている。画像はゴルゴサウルス(アルバータサウルスの近縁種)の歯の化石。
これはボーンベッドに向かう途中にあるクエリー・マーカー(化石を採取した後に残される目印。
ジオグラフィカル・サーベイ・カナダ、アルバータ博物館、アルバータ大学、トロント大学の刻印がある。
頭骨と脊髄をつないでいる骨を数えることで何体の個体が埋まっているのかを判別することができるそうです。一か所に大量の骨が見つかることでこの恐竜が群れで暮らしていたことがわかります。

翌日はティレル博物館へ。
いくつかの新しい展示がありました。新種発見のニュースも記憶に新しいレガリケラトプスの頭骨。
昨年の11月に博物館に届いた釣り人が見つけたハドロサウルス類の化石の埋まった岩。(以前の記事、恐竜好きですか?を参照ください。)
Fossil in Focusという新しい展示のところにありました。入口のアルバータサウルスのジオラマの次です。

他にもいくつかの新しい展示がありました
中国から寄付された羽毛の残る化石。
翼竜の化石。拡大鏡があるのは、足の化石にドロマエオサウルスの歯が刺さって残されているからです。
これはエイの化石。口の形状がはっきりと残っています。

三脚、モノポッドの使用が禁止されているので、暗い館内の写真は撮りづらいのですが、ティラノサウルスの骨格標本があるLords of the Landの部屋をいつもと違った角度で撮ってみました。
新しい展示がいくつか見られました。昨年の11月に見た化石の処理がずいぶん進んでいた様子をラボの中に見ることができました。もう少しゆっくり見たかったなぁ~。