雨の休日、いつもならPCの前に座ってすごしてしまうところなれど、Wintergreen田中さんの下見を見るとそろそろホテイラン(Calypso bulbosa、Venus’-slipper)が咲きそうです。お洗濯も免除されたことだし、出かけて見ましょうか。ついでにこの間見たトラフズクにもう一度会いに行って見ましょうか。
雨脚は弱まるものの止んでしまうわけでもなく、降り続いています。ゴアのレインスーツに身を固め、カメラバックにもレインカバーをかけて歩いてみます。
ルビーキクイタダキ(Ruby-crowned Kinglet)の声が響く雨の森は訪れる人もなく静か。目を凝らしてみますが、フクロウは見つかりません。まだ芽吹く前の潅木に蔦を絡ませたブルークレマティス(Clematis occidentalis、Blue Clematis)の蕾がたくさん見つかりました。
シロトウヒの林床にはチゴユリの仲間(Disporum trachycarpum、Rough-fruited Fairybells)が咲いていました。
ようやく新芽を見せ始めたアメリカヤマナラシ(Populus tremuloides、Trembling Aspen)。
晴れた日のいっぱいに開いた花ももちろんきれいですが、雨に打たれながら、じっとうつむくプレーリークロッカス(Pulsatilla patens、Prairie Crocus)のけなげな姿が好きです。
トラフズクはあきらめ、バンフに戻ります。ホテイランを見に行ってみましょう。マスクラットベイのいつもの場所でハシグロアビ(Common loon)が営巣したようです。抱卵中でしょうか、1羽が座っています。
まだまだ蕾も多いものの、比較的日当たりの良い場所にはもう花が咲いていました。日本のホテイランは絶滅危惧になってしまいましたが、カナディアンロッキーではまだいくつかの群落が見られますし、針葉樹林の林床には比較的良く見られます。今日も場所を変えてバンフ近郊の2箇所で撮影しました。
水滴をつけた不思議な形の蕾。
他にもいくつかの花が咲き始めました。ウィスカー(Geum triflorum、Old man’s Whiskers)やカタクリモドキ(Dodecatheon pulchellum、Shootingstar)などが見られました。ウィスカーはバラ科ダイコンソウ属。ダイコンの葉っぱのような根生葉が特徴です。学名にもある通り、花は通常、3つなのですが、この株は花が4つついていました。
ついでに鳥も見に行ってみましょう。セカンドレイクのいつもの枯れた木にハクトウワシ(Bald Eagle)。
サードレイクのこれまたいつもの場所でハシグロアビが抱卵中のようです。
分かりにくいですが、すぐ近くにはカナダガン(Canada Goose)もいます。
ホテイランを見に行ったバレービューではサクラソウの仲間(Primura mistassinica、Dwarf Canadaian Primrose)ムシトリスミレが咲き始めています。サクラソウは名前の通り、花が小さいのでクロップしてます。
おまけ:我が家のフィーダーにやってくるハチドリの飛びもの2点。なかなか難しいです。羽が生えてるからね~。
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