2011年5月26日木曜日

 カメラを持たずに出かけてみました。今日のバンフは肌寒いほどの気温に雨が降っています。

 彼には1度しか会ったことがありません。これからいくらでも機会があるだろうと思っていました。“意図が感じられる”と言って僕の写真をほめてくれました。

 実際に会う前からよくブログを見ていました。クライミングの用語も知らないくせに…。自分では見ることがない景色の写真を楽しんでいました。

 ロッキーの峰々に、頂を渡る雲に、面影を思い浮かべることでしょう。友人です。数少ない…。

“道”はどこへ。

2011年5月25日水曜日

雨に歩けば。

 雨の休日、いつもならPCの前に座ってすごしてしまうところなれど、Wintergreen田中さんの下見を見るとそろそろホテイラン(Calypso bulbosaVenus’-slipper)が咲きそうです。お洗濯も免除されたことだし、出かけて見ましょうか。ついでにこの間見たトラフズクにもう一度会いに行って見ましょうか。

 雨脚は弱まるものの止んでしまうわけでもなく、降り続いています。ゴアのレインスーツに身を固め、カメラバックにもレインカバーをかけて歩いてみます。

 ルビーキクイタダキ(Ruby-crowned Kinglet)の声が響く雨の森は訪れる人もなく静か。目を凝らしてみますが、フクロウは見つかりません。まだ芽吹く前の潅木に蔦を絡ませたブルークレマティス(Clematis occidentalisBlue Clematis)の蕾がたくさん見つかりました。

 シロトウヒの林床にはチゴユリの仲間(Disporum trachycarpumRough-fruited Fairybells)が咲いていました。

 ようやく新芽を見せ始めたアメリカヤマナラシ(Populus tremuloidesTrembling Aspen)。

 晴れた日のいっぱいに開いた花ももちろんきれいですが、雨に打たれながら、じっとうつむくプレーリークロッカス(Pulsatilla patensPrairie Crocus)のけなげな姿が好きです。

 トラフズクはあきらめ、バンフに戻ります。ホテイランを見に行ってみましょう。マスクラットベイのいつもの場所でハシグロアビ(Common loon)が営巣したようです。抱卵中でしょうか、1羽が座っています。

 まだまだ蕾も多いものの、比較的日当たりの良い場所にはもう花が咲いていました。日本のホテイランは絶滅危惧になってしまいましたが、カナディアンロッキーではまだいくつかの群落が見られますし、針葉樹林の林床には比較的良く見られます。今日も場所を変えてバンフ近郊の2箇所で撮影しました。


 水滴をつけた不思議な形の蕾。

 他にもいくつかの花が咲き始めました。ウィスカーGeum triflorumOld man’s Whiskers)やカタクリモドキ(Dodecatheon pulchellumShootingstar)などが見られました。ウィスカーはバラ科ダイコンソウ属。ダイコンの葉っぱのような根生葉が特徴です。学名にもある通り、花は通常、3つなのですが、この株は花が4つついていました。


 ついでに鳥も見に行ってみましょう。セカンドレイクのいつもの枯れた木にハクトウワシ(Bald Eagle)。

サードレイクのこれまたいつもの場所でハシグロアビが抱卵中のようです。

分かりにくいですが、すぐ近くにはカナダガン(Canada Goose)もいます。

 ホテイランを見に行ったバレービューではサクラソウの仲間(Primura mistassinicaDwarf Canadaian Primroseムシトリスミレが咲き始めています。サクラソウは名前の通り、花が小さいのでクロップしてます。

おまけ:我が家のフィーダーにやってくるハチドリの飛びもの2点。なかなか難しいです。羽が生えてるからね~。


2011年5月20日金曜日

バーディング、5月

 小雨が降ったりやんだりのはっきりしないお天気でしたが、せっかくのお休みなので鳥を見に行きましょう。

 まずは朝ごはんを食べながら、フィーダーにやってくるハチドリから。まだ、花も少ないし、お天気も良くないので我が家のフィーダーのシロップの減り方は激しいですね。目に見えて少なくなっていまきます。今朝も少なくとも3羽のハチドリが入れ替わりやって来ます。

アカフトオハチドリ(Rufous Hummingbird)のオス。

とメス。

ホバリングのスローモーション撮影を試みますが、うまくいきません。また今度…。

 フクロウを探しに行こうかとも思ったのですが、湖のほうにしました。ファーストレイクにはハクチョウとハシグロアビ(Common Loon)の姿が見えました。えさをあさっていたようなので黄色い点は見えませんが、嘴と頬の境目の形を見る限り、アメリカコハクチョウ(Tundra Swan)のようです。


セカンドレイクのハクトウワシの巣はどうやらカナダガン(Canada Goose)に占領された様です。遠いなぁ。

それでも湖畔の枯れ木に2歳幼鳥らしいハクトウワシ(Bald Eagle)が止まっていました。

 サードレイクにはいつもの様にハゴロモガラスが飛び交い、雄も雌もにぎやかに歌っています。うるさいぐらいの歌声に混じって、カオグロクイナ(Sora)の独特な下がって行く音階のような声が聞こえます。姿も見えたのですが、残念ながら撮影はできませんでした。

 昨年に巣があった枯れ木の近くにメスのアメリカチョウゲンボウ(American Kestrel)が止まっていました。今年も同じ巣穴を使うのだろうか?

春に雪が多く、雪解けの遅かった今年はなにげに初見のヒメハジロ(Bufflehead)です。

今日もデジスコが大活躍でした。