まずは無理やり付き合わせるようにGG(Great Gray owl,カラフトフクロウ)とNHO(Northern Hawk Owl,オナガフクロウ)の生息地へ。今シーズンは活発に報告されているシロフクロウに比べて地味ですが、NHOとNPO(Northern Pygmy Owl,カリフォルニアスズメフクロウ)の目撃例が鳥のブログに挙がってます。せっかくだから足をのばしてみます。
見事なシヌックアーチのかかる空を背景にNHOの目撃地点を見回す二人。 残念ながらここではフクロウたちに会うことはできませんでした。西田敏行演じる植村直己を彷彿とさせる風貌のフジモリ氏はこのフクロウ生息地の様子が気に入った模様です。でも今回はシロフクロウを見に行く予定もあってあんまりゆっくりとしているわけにはいきません。ゴメンね。
吹き荒れるシヌックのせいかワタリガラスとカササギ以外はあまり姿が見られません。フクロウ探検隊の規則にカササギ(Black-billed Magpie)を見つけても“あっ”と言ってはいけない。…というのがあります。冬の平原でカササギは珍しくもなんともないんです。平原に出ると冬鳥の代表選手、ケアシノスリ(Rough-legged Hawk)が見られるようになってきました。
このケアシノスリはおしりを上げて糞をした後に飛び立っていきました。
もうひとつ今回のフクロウ探しで気になっていたこと、2号線(ハイウェイ#2カルガリー近辺を南北に通る幹線高速道路)の西側でシロフクロウを見つけること。過去10年の鳥のブログの投稿の中にわずか2件しか見当たらない2号線の西側での目撃例が今シーズンはすでに2件挙がっています。この場所を確認に行きます。この日最初のフクロウはなんとここで見つけました。くっきりとした模様を見せているこの個体はおそらくメスでしょう。チハル君が歩いて近づいていきます。上からはフクロウがしっかり彼の方を見つめています。(後頭部の模様に注目、後から紹介するフクロウの画像と比較してみてください。)
そして、いつもの場所へ。今シーズンはバンクーバー付近のバウンダリーベイでも5年ぶりぐらいにシロフクロウが良く観察されているそうです。カルガリー近辺のシロフクロウの目撃例も活発に報告されています。…となればここで見られないわけはないだろうっなんてね。
やっぱりいました。2羽目のシロフクロウ。目の斜め上の黒い模様が濃いところは羽角のようです。羽角は正面を向くと分かりやすいんですけど…。頭の後ろの模様が少なくなっています。
4羽目の個体。明らかに模様の密度が低くなっています。後頭部も白くなってきています。
この4羽目の飛び姿。なかなかタイミングが合わないですね。青空バックに美しい飛翔をカメラに収めたいものです。この画像だけクロップしてます。
5羽目の個体も頭の周辺がかなり白くなってきています。平原のシロフクロウは電柱の上にばかりいるイメージですが、こんな風に地上に降りていることもあります。
今シーズンは比較的たくさんのフクロウが渡ってきているようです。若いオスの鳥が良く見られるような気がします。
昨夏の繁殖がうまくいって個体数が増えたせいなのか?北方に餌のレミングが少なくてたくさん渡ってきているのか?オスはいったい何年かけて真っ白な毛に変わっていくのか?
疑問はつきませんが、今日も白い大きな翼が平原を飛んでいます。いつ見ても、どれだけ見ても見飽きない美しい姿です。
探検隊参加の御二人、楽しい一日をありがとう。また行きましょうね。
なにより!
返信削除若いオスとメスとの違いは頭にあるのか??今後は要チェックだね。
今年は、秋から、フクロウづいてるね~。 いよいよ、白フクロウと出会える季節、真っ只中。。ですね。 今年こそ、仲ちゃんにも、白フクロウをぉぉぉぉ。と、私も、連れ出してくださいませ~。
返信削除>田中さん
返信削除facebookにコメント返したよ~ん。
>小粒さん
週末がね~。なかなか休めないのよね~。せっかく仲ちゃん越冬中なのにね。まぁ、春までには何とかね。