恐竜、好きですか?
ジュラシック・ワールドの新作がもうすぐ日本公開ですね。
福井ではスピノサウルスが泳いでいるらしいし…。
夏休みになると子供向けに恐竜関連のイベントが増えますね。
頭の中に恐竜を飼っているというほどではありませんが、血が騒ぎますよね。
ようやくティレル博物館の新しい展示を見に行くことができました。
仕事で訪れたわけなんですが、お客様より楽しんだのかもしれません。
“Breakthroughs” ブレイクスルー
Gemini先生に和訳を尋ねてみたところ、「躍進」「革新」「突破」「新境地」と出ました。
絶滅してしまった恐竜たちの生態を化石から推測するしかない古生物学はロマンチックな学問だと思います。それを支えているのは研究者の大変な忍耐なのだけれど…。
アルバータから発掘されたたぐいまれな化石たち、奇跡的な保存状態で見つかった5つの標本からなる新しい展示です。
ボレアロペルタ 𝘉𝘰𝘳𝘦𝘢𝘭𝘰𝘱𝘦𝘪𝘵𝘢 𝘮𝘢𝘳𝘬𝘮𝘪𝘵𝘤𝘩𝘦𝘭𝘭𝘪
まるでミイラのように奇跡的な保存状態。捕食獣に喰われることもなく、腐敗や分解も免れて1億1千万年前の様子を教えてくれます。表面からは色素も検出されており体表の色もわかりました。胃の部分(展示もあります。下の画像)からは死の直前まで食べていた植物が見つかっていて摂食の詳しい状況がわかります。
オルニソミムス 𝘖𝘳𝘯𝘪𝘵𝘩𝘰𝘮𝘪𝘮𝘶𝘴 𝘴𝘱.
最も完全なオルニソミムスの化石は植物化石の発掘の際に偶然見つかったそうです。前腕の尺骨に固い羽軸が付いていた跡(Quill knobs)が見つかりました。身体の大きさに対して羽は少量で、求愛の為のディスプレイに使われたと考えられています。
もう20年以上前にデビルズ・クーリーを訪れました。この巣が見つかったサイトツアーにも参加して、石膏ブランケットがかけられて発掘を待つ巣の化石を見ました。
また死んだこのモササウルスを捕食したであろうサメの歯が残っています。当時の海の中の連鎖の様子がうかがえます。
ヒパクロサウルス 𝘏𝘺𝘱𝘢𝘤𝘳𝘰𝘴𝘢𝘶𝘳𝘶𝘴 𝘴𝘵𝘦𝘣𝘪𝘯𝘨𝘦𝘳𝘪
カナダで初めて見つかった恐竜の巣と卵の化石。この話はとても有名で絵本にもなっています。卵のかけらの化石を見つけたのは当時18歳の高校生ウェンディ・スロボーダ、フィル・カリーなど博物館の古生物学者と一緒に発掘をした彼女は後に古生物学者、化石ハンターとして名を馳せます。
完全な形で残った卵からは恐竜の胚(赤ちゃん)も見つかっています。
もう20年以上前にデビルズ・クーリーを訪れました。この巣が見つかったサイトツアーにも参加して、石膏ブランケットがかけられて発掘を待つ巣の化石を見ました。
また行きたいなぁ。
ゴルゴサウルス 𝘎𝘰𝘳𝘨𝘰𝘴𝘢𝘶𝘳𝘶𝘴 𝘭𝘪𝘣𝘳𝘢𝘵𝘶𝘴このゴルゴサウルスの幼体の化石の胃の部分には死のおよそ1週間前に食べたであろう小型恐竜(𝘊𝘪𝘵𝘪𝘱𝘦𝘴 𝘦𝘭𝘦𝘨𝘢𝘯𝘴)の骨が見つかっています。
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