2025年6月11日水曜日

もう一日、レディスリッパー 6月10日

 暑い日が続いています。山火事も勢いを増し、カルガリーやバンフも煙の影響が出始めました。
そんな中、白いアツモリソウを求めてまた出かけてみます。今度は西へ。

本日のタスクは3つ。3か所のレディスリッパーを確認すること、小さなランを見つけること、旧道の道沿いに去年見つけた株を再確認すること。

それなりに早く出てきたつもりでしたが、駐車場の残りはわずか5つ。とりあえずホッとする。
湖畔の道へ。例年より早い時期に来たつもりだけど、なんか咲いている花の感じが違う。これが温暖化の影響か…。

黄色いアツモリソウが見られはじめる2番目のベンチに白いアツモリソウがありました。
ちょうど開いたばかりかな。

ここは山と湖とアツモリソウが撮れる貴重な場所。

湖畔を奥に進むとどうやら増水でウォッシュアウトがあったみたい…、もう一つの場所には咲いている株が少なかったです。まだつぼみもありましたけど…。

ここの白い花(Mountain lady's slipper 𝘊𝘺𝘱𝘳𝘪𝘱𝘦𝘥𝘪𝘶𝘮 𝘮𝘰𝘯𝘵𝘢𝘯𝘶𝘮)の株は見事です。観光客でごった返す場所から目と鼻の先なのに誰もね、来ないんですよ。

次の場所へ向かう途中に見つけましたよ、小さなラン。
コフタバラン(Heartleaf twayblade 𝘕𝘦𝘰𝘵𝘵𝘪𝘢 𝘤𝘰𝘳𝘥𝘢𝘵𝘢)

さらに人込みを離れて秘密の場所へ。ここはまだ誰にも話したことがないかな。
ほんの少しだけがひっそりと咲く場所。でもとても美しい花が咲く場所です。


森の中でまだ開いていない株もあります。
こんなつぼみを見るとテンションが上がるのは変ですかね。

これはトレイルからも見える株。森の中にひっそりと咲きます。

ハイキングトレイル沿いに咲く立派な株。陽当たりの良い場所で見ごたえ十分。

帰り道に道路沿いの黄色いアツモリソウを撮りました。去年見つけた時にはもう花が終わりかけていたので再訪です。
バンフの街中以外のバンフ国立公園内で初めて見つけました。
白いハナグモ(蜘蛛ね)がいたんですよ。

ということで、レディスリッパー三昧の半日でした。帰り道にキャッスプマウンテン・シャレーの売店でキャンモアのチョコレート屋さん(Le chocolatier)のチョコを買って帰りました。おいしいんですよ。
(ほんとはMaster chocolatとかCochuの方が好みではありますが…。)

G7とロータリーが終わったらもう一度行きたいなぁ、お花は残っているだろうか…

2025年6月7日土曜日

レディスリッパーの日 6月2日

 今年は開花の予測が難しい。
冬の雪は比較的少なくて5月には暑い日が1週間ぐらい続いた。ホテイランは少し早めだったし数も多い。
でもカルガリーのイエローレディスリッパーはそんなに早い様子は見せていなかった、難しい…。
本当ならもう少し待つべきところかな、でもこれから忙しくなるようだし、咲いてるどろうなぁって思ったら、もう落ち着かない。やっぱり行ってみることにする。

最初に目に入ってくるのは黄色。
イエローレディスリッパー(𝘊𝘺𝘱𝘳𝘪𝘱𝘦𝘥𝘪𝘶𝘮 𝘱𝘢𝘳𝘷𝘪𝘧𝘭𝘰𝘳𝘶𝘮)
古い花の本にはカラフトアツモリソウ(𝘊. 𝘤𝘢𝘭𝘤𝘦𝘰𝘭𝘶𝘴)と記載されることがありましたが、𝘊. 𝘤𝘢𝘭𝘤𝘦𝘰𝘭𝘶𝘴はユーラシアの種で北米にはありません。

そしてお目当ての白。
ここには黄色と白色の交配種も見られます。そのせいか初めに見つけた白花も萼片の色が薄い。
本来はこんな感じ。
マウンテンレディスリッパー(𝘊𝘺𝘱𝘳𝘪𝘱𝘦𝘥𝘪𝘶𝘮 𝘮𝘰𝘯𝘵𝘢𝘯𝘶𝘮)
やはりまだ少し時期が早かったみたい蕾の状態の株がいくつかありました。
これはたぶんハイブリッド。唇弁の色がクリーム色。
ここまで登るのが年々きつくなる。今月中にもう一度これるかな?

珍しくシマリス(Least chipmunk)を間近でじっくり見られました。

もう一か所、黄色の花がたくさん咲く場所に行ってみる。去年行ったときは終わりかけの花ばかりだったから今年はちょうどいいかも。陽当たりが良い場所だから開花が早いのね。
ここではたくさんの花が咲いているのでフォトジェニックな株を探します。
予想通りたくさんのイエローレディスリッパーを見ました。
2千株ぐらいはあったな、しらんけど…

レディスリッパーの季節はもう少し続きます。ウォータートンにも行きたいなぁ。ヨーホーにも行かなくちゃ。
また今年も同じ花を同じように撮るのです。

2025年5月26日月曜日

ホテイランの咲く森へ

 予定してなかったけれどお休みになった一日。
今年はホテイランが好調の様なのできっとたくさん咲いているだろう森へと行ってみる。

朝から半袖一枚で過ごせるくらいに暖かい。初夏らしいさわやかな空気です。
トレイルを歩き始めるとすぐに花が見え始めます。

ヒメホテイラン(Venus slipper / Fairy slipper) 
𝘊𝘢𝘭𝘺𝘱𝘴𝘰 𝘣𝘶𝘭𝘣𝘰𝘴𝘢 𝘷𝘢𝘳, 𝘢𝘮𝘦𝘳𝘪𝘤𝘢𝘯𝘢

まだ花の少ない時期に咲き始めて、蜜もないくせにさも蜜がありそうなふりをして蜂にアピールしています。
このトレイルにはたくさん咲きますし、時期もよかったみたい。3kmぐらいの間に2千株ぐらい咲いていた気がする…しらんけど。


たくさんの花が咲いている状態の良いときには被写体にする個体を選べるのがいいね。
咲き誇る花から開きかけ、つぼみも。

そしてこのトレイルには珍しい白花が咲く

バンフの街中にも白っぽい花は咲くのだけれど、ここに咲くのはもっとずっと白い。

花弁の奥の紫の筋が見えないくらいに白い

やっぱり森の中を歩くのは良い、気持ちが落ち着く気がする。
来月は忙しいらしいけど、どうだろう花を見に行く気になるだろうか…

こんなのも撮ってみました。




















風薫る 思い出の森 ホテイラン

2025年5月12日月曜日

誕生日

 朝から雨が降っています。

花を買いに行こうと思ったんだよ。おかしいね、花をかってあげたことなんかなかったのに…

だからやっぱり花を探しにいくことにしたよ。昨日はクマを見たしね、そろそろ咲いているよね。

「毎年おんなじ花ばかり撮ってどうするんだか」そう笑う声が聞こえてきそうで… 雨の森で花を探す視界が霞んでくるよ。

しばらく暖かい日が続いたから去年よりは早いみたい。今年はちゃんと見つけたよ。

陽当たりの良いところはたくさん咲いてた。ついでにサクラソウも…

お誕生日おめでとう




2025年4月7日月曜日

4月クロッカス

 毎年この頃になるとプレーリー・クロッカスが咲いただろうかと気になり始めます。
最近はSNSのおかげで開花の情報が入るのも早くなりましたね。

プレーリー・クロッカス Prairie Crocus Pulsatilla nuttalliana
数年前に分類の修正が行われています。過去記事までは訂正しませんが、学名を訂正して下さい。

今年最初の開花情報はフェイスブックに載っていました。
3/23 カルガリーの Bowmont Park。バンフ近郊では 4/6 ジョンソンレイク。

咲き始めたなら行ってみよう…と思ったのですが、車のバッテリーがあがってしまっていて動かない。
実はこの冬の間に一度あがってしまったのですが、チャージしてごまかしてました。
来週ぐらいからは仕事も忙しくなりそうだし、この機会に換えてしまおう…ということでキャンモアまで出かけることに。
ついでにクロッカスの咲く場所にいくつか寄り道してみます。

まずはキャンモアに向かう途中、バレービューのピクニックエリア
雪が解けたばかりの様でまだ見あたりません。

カナディアンタイヤの自動車コーナーなぜか行列、といっても5人ぐらいですけど。なかなか進まないので先に花を探しに行く。

キャンモアで最初に咲くのはベンチランド

戻ったらもうすいていたのでバッテリー購入、その場で交換、古いバッテリーの払い戻しも受けて無事バッテリー交換完了。

バンフに戻ってジョンソンレイクへ。
陽当たりの良い丘の斜面にいくつもの花が咲き始めていました。一番上の写真もここで撮りました。
花の中には虫が潜り込んでいます。

湖は氷に覆われているように見えますね。でもだいぶ解けてきているんです。氷に手を入れてみると霜柱の様にほろほろと崩れていきます。湖に浮かぶキャンドルアイスが見られるのは今だけなんです。

そしてもう一ヶ所、フードゥーへ。
先日のツアーで展望台の方に行った時にはまだ早そうだったので、別の方へ。
トレイルから離れたところにいくつか咲いているのを見つけました。かなり遠い…。

昨年よりは少し早いかな、冬が暖かかったからでしょうか。これから気温が上がりそうなのでもっとたくさん咲きますよ。

2025年3月29日土曜日

春の雪

 暖冬で雪の少ない年にはなぜか春に大雪がふる。
重たく湿った雪は通行人に踏みしめられて氷になる。雪かきが大変。

インターネットで日本のテレビを見る。
気鋭の文芸評論家のインタビューや食べ物系のバラエティ。

なぜ働いていると本が読めなくなるのか。最近あまり仕事もしないのに本を読んでないなぁ…。
とりあえず最後まで読んでみること、つまらない本はそれから罵倒すればよいらしい。
池上彰さんも暗い本を青春時代に読んでいたそうです。そういえばあの頃に読んだね「されどわれらが日々ー」「二十歳の原点」
すぐに仕事に役立たないのが教養というものらしい。

コンピューターを使って太陽光の量に応じて、与える液肥量やハウス内の温度、CO2濃度を制御する。与ええる水を少なく水ストレスにして、果物の様な糖度の高いトマトができあがる。
付加価値の付いた甘いトマトは高値で販売される。大変なコストに、そしてその努力に頭が下がる。美味しいんだろうなぁ、きっと。でもカナダでは買えないなぁ。
流通技術も良くなってるし、バカみたいな関税の貿易戦争がなければいつかカナダでも食べられるのかなぁ。
でも普通に露地で作られたトマトでいいな。すこし酸っぱいぐらいでちょうどいいよ。

スターバックスが紙のストローをやめて生分解するバイオマス90%のストローに戻すという。
使い捨てのストローを使わないという選択肢はないらしい。生分解するから…という記事はたくさん発信している。生分解のストローは海水中で約90日でほぼ原形をとどめなくなるとうたっているけれど、画像を見る限りでは90日ではまだかなり原形を保っているよ。主観の問題だね。
使い捨ては便利だよね、でも全部ゴミになるよね。現代の衛生的な生活の中で使い捨てのすべてを排除できないだろうことはわかるよ。自分だってできないもの、でも減らすことはできるんじゃないかな。
「僕らに今できること、それだけで全てが変わらなくたって…」

「例外のないものはない」という真理にも例外があるのかと子供のころから思っていた。自然界の万物に例外はあるのかないのか…。
読んでいた本の中に少しはましなフレーズを見つけた、「人間の作り出したものに例外は無いと思う。」その通りである。

本当はバーボンを飲みたいのだけれど、トランプ推しケンタッキーのウィスキーを買うのも今のカナダでは気が引けて…。
シチリアのオーガニックのNero D'avolaを飲んでいたら、少し酔っぱらったみたいです。

2025年3月23日日曜日

カルガリー動物園

 子供たちが小さかった頃ですらあまり行ったことがなかった動物園だけど、季節を変えていく機会ができました。訪れる時期で印象がずいぶんと変わるものだと思ったので記録しておきましょう。

ボウ川の中州、セントジョージ島とその北岸に位置する動物園は東京ドーム10個分ほどの広さがあります。その保全研究に関して世界的にもトップレベルにあると認識されている動物園です。メインの入り口は北側のC-トレインの駅にあります。

冬の期間は朝に一度ペンギンパレードがあります。入り口を入ったすぐのペンギンプランジでオウサマペンギンのお散歩を間近で見ることができます。

ワイルドカナダのエリアにはロッキーでおなじみのシロイワヤギやビッグホーンシープの他にクマやオオカミ、トナカイにジャコウウシにバッファローなどが見られます。
鳥のケージの中には3羽のカラフトフクロウと2羽のシロフクロウがいます。


2023年に新しくオープンしたシロクマの展示には2頭がいましたが、夏に訪れたほんの数日前に1頭が死んでしまいました。広い敷地を歩いているのは残されたSikuです。

夏の間は暑すぎるのか日陰でおとなしくしていてよく見えない動物たちも冬には活発に行動してくれるようです。
小さな子供用のプレイゾーンのすぐ横にはムース。メスのムースが2頭います。

水の中を泳ぐ動物たちの展示にはプールが作られています。カワウソがすぐ横を泳ぎます。
(これは夏の写真ですね。)

ユキヒョウの主なアジアエリアにありますが、なぜかクマの展示の横にもいました。クマが冬眠中だからでしょうか。
ユキヒョウは夏に来たら穴の中で寝ているばかりで姿は見られません。

ワイルドカナダエリアのゲートやフェンスに付けられている飾りがかわいらしい

ボウ川を渡る時にハクトウワシが飛ぶのを見つけました。

ペンギンは夏には外にもいるのですが、冬はお散歩以外は室内のみの様です。
フンボルトペンギンの中に妙に人懐こいのがいます。きっと近づいてくれますよ。

他にもアフリカエリアやアジアエリア、熱帯の動物や植物園などがあります。一日ゆっくりと楽しむこともできますね。

夏に訪れた時は恐竜ツアーのオプションだったのでプレヒストリックパークの画像も…。
トリケラトプス

ティラノサウルスの親子

カルガリーのダウンタウンのビルと恐竜