2013年7月30日火曜日

夏の休日

20年前の様に日本人のツアーがびっくりするほどたくさん来ているわけではないけど、人が足りないせいか、久しぶりに忙しい夏を過ごしています。せっかくのお休みだけれど、お天気も良いのだけれど、休養日です。
少しだけバーミリオンレイクを歩いてみました。
 コチョウゲンボウ(Merlin)、枯れたベイマツの木から飛び立ちました。
ハイトリ(Flycatcher)の仲間。声が聞こえないと見分けられない…。
ムシクイ(Warbler)の仲間。Orange-crowned、それともTennessee???
 水音をたてていたのはアメリカオオバン(American coot)の親子でした。
体力が落ちているせいか、歳のせいか仕事をこなすので精一杯ですね。もう少し余裕がほしいなぁ。
おまけ。数日間だけ、我が家に居候している小川ポチ君です。

2013年7月9日火曜日

花を見たい!でも歩くハイキングツアー

7月4日
この日はロブソンまでの移動もあるので、まずは軽く足慣らし程度にルックアウトハイキング。
 そして夕暮れのマウント・ロブソン。
7月5日
このツアーのハイライト。ヘリコプターでマウント・ロブソンのバーグレイクへ。キニー・レイクの上空を飛びます。
バーグ・グレイシャーとマウント・ロブソン。カナディアン・ロッキーの最高峰らしい堂々とした氷河の景色です。
 この日は22kmを歩いてそのまま下山。皆さんよくがんばりました。

7月6日
クロッシングへの移動の途中にコロンビア大氷原でハイキング。シャワーに見舞われるも上に上れば青空が広がります。

7月7日
モレーン・レイクからラーチ・バレーへ。そして雪渓を踏んでセンチネル・パスまで上りました。
7月8日
朝からひどいにわか雨が降り予定変更。雨の中グラッシー・レイクで花を見ながらのんびりハイキング。午後からはバンフの観光へ。よく歩くお客様でしたが、のんびり花を見るのも楽しかったみたいです。

あまり花の写真は撮れなかったでのですが、いくつか載せておきます。
バーグ・レイクからエンペラー・フォールの辺りにかけてシャクナゲの仲間がたくさん咲いていました。 (White rhododendron)
ホワイトホーンのキャンプ場辺りで見たムシトリスミレの白色変種。(Butterwort)
もう少し咲いてるかなぁっと思ったんですけど、少しだけしか見られませんでした。マイヅルソウの仲間(Wild lily of the valley)。

久しぶりに良く歩いたツアーでした。皆さん、お疲れ様でした。

2013年7月3日水曜日

7月2日 花ハイク、最終日:???

カナディアン・ロッキーで花を見るハイキングも最終日を迎えました。今日のテーマは…内緒。ミステリー・フラワーツアーっていうことにしましょう。
この日はレイクルイーズから歩いたんですけど、テーマにする花が思い浮かばなかったんですよね~、実は…。
苦し紛れに選んだ花はまだ咲いていませんでした。またアグネスまで行く機会があったら探してみます。地味な花なんですよ、"霧の乙女"っていう花なんですけどね…。
秋山本には載ってないと思います。

歩く方はリトル・ビーハイブへ。標高差がありすぎるとかいいながら、しっかり上っていただきました。アグネスとミラーを眺めながらの記念撮影。

そして、この日の花々。
腐生ランの仲間ですね。(Pale coralroots)
 イチゲイチヤクソウ(One-flowered wintergreen)。
 ゴゼンタチバナ(Bunchberry)。
 フタバランの仲間(Northern twayblade)。
 これまた、フタバランの仲間(Heart-[Leaved twayblade)。送粉係が訪れておりました。
 これはモミの雌花(Subalpine fir)。よく見ると花粉がたくさん付いてます。
 アネモネ(Drummond's anemone)。アネモネもちゃんと撮ってあげなさいってお客様に言われて撮った1枚。

今回のツアーに参加の皆様。いい笑顔をたくさん見せていただきました。ありがとうございます。
お天気に恵まれて、最高のロッキーをご覧いただけました。
やっぱり、ロッキーはゆっくり滞在して、歩いてみないとね。
小市さん、来年もお待ちしております。ツアーの様子は小市さんのブログ(MAHANAな日々)からもご覧いただけます。

7月1日 花ハイク、その四:モス・キャンピオン

第四日のテーマはモス・キャンピオン。枯れた葉や枝がびっしり詰まったクッションの表面にピンクのかわいらしい花がたくさん咲いています。背を低くして風を避け、クッションのようにまとまって根を伸ばすことで少ない水分を確保しているんでしょうね。

コロンビア大氷原の氷河の景色と一緒にピンクのクッションを見ながら歩きます。
氷河に近く、森林限界付近の高度がある草原には背の高い植物がほとんど見られません。冷たい風がいつも吹いているんでしょう。花を撮るのに地面に這いつくばってしまいます。
お昼を食べた峠の岩場で、小市さん飛ぶ。
 そして、今日の花々。
 モス・キャンピオン(Moss campion)とチョウノスケソウの咲くメドウ。
 ワスレナグサ(Mountain forget-me-not)。テーマの花を変えてしまおうかと思うぐらいきれいに咲いていました。
 ハコベ属(Longstalk starwort たぶん)。この日は小さな花を見る日でもありました。
 アサバスカ氷河とキジムシロ属の花(Alpine cinquefoil)
 これまた、アサバスカ氷河とモス・キャンピオン
 小さい花シリーズ、リンドウ属(Moss gentian)。ハルリンドウの仲間なんでしょうか。
 小さすぎてピントが合ってません。サクラソウ科トチナイソウ属(Fairy candelabra)。

氷河の雄大な景色を眺めると共に対照的な小さな高山植物が健気に生きる姿を見てきました

6月30日 花ハイク、その三:チョウノスケソウ

第三日のテーマはチョウノスケソウ(White dryad)。ロシア人植物学者の助手であった須川長之助が標本を採集したことに因む何とも和な命名です。石灰岩の砂礫地に良く見られます。代表的な周北極植物で、アイスランドの国花だそうです。日本に見られるのは亜種とされるようです。
5枚花弁で落葉小低木のチングルマにたいして、学名にある通り8枚の花弁が特徴で常緑小低木です。

スタート地点は最近"死ぬまでに見ておきたい景色"と紹介されることの多いモレーン湖です。まずは以前の$20紙幣にデザインされていた景色を背景に記念撮影から。
 モレーン湖とテン・ピークスを眺めながらの絶景ハイキング。パノラマ合成ですから実際の景色の見え方とは少し違いますよ。
 10番目のウェンクチェムナ・ピークが見える場所で昼食。周りはチョウノスケソウに囲まれてます。
 これは帰路ですね。白い花がたくさん見えますね。

 そして、この日の花々。これはAgoserisのようです。にせものタンポポ(Yellow flowered false dandelion)かなぁ。
 小市さんのブログのと同じツガザクラ属(Red mountain heather)。
 同上。クワガタソウ属(Alpine speedwell)。小さい花ですが、これはよく開いているので上の花弁と下の花弁の大きさが違って左右対称の花を作っているのがよく分かりますね。
 チョウsノスケソウに混じって白い花を見せていたアネモネ(Drummond's anemone)。
 細かい毛に覆われたエゾノチチコグサ属の花(Woolly pussytoes)。
 群落を作っていたチョウノスケソウ。
 これは別の場所で取ったんですけど、チョウノスケソウが木本である様子がよく分かりますね。
ウェンクチェムナ・ピークとチョウノスケソウ。
テン・ピークスの稜線に雲ひとつ無い朝のモレーン湖、そして絶景ハイキング。カナディアン・ロッキーの醍醐味を満喫した一日です。