2012年4月29日日曜日

春うらら、カルガリーでも鳥を見る。

ゴールデンウィークですね。今年は連休もうまく続くそうですね。一昔ほど日本からのお客様があるわけもなく、いたってのんびりと過ごしております。そんな中、気の合う友人達との鳥見に出かけてきました。本日の目当てはアメリカワシミミズク(Great Horned Owl)です。最も早く子育てが始まるこのフクロウは巣も観察しやすく、春の鳥見の人気者です。今年も営巣しているという情報は鳥のブログに載っていたけれど、なかなか訪れるチャンスがありませんでした。今回はしっかり見られましたから画像がたくさんですよ。
この州立公園内のポイント付近では過去によく営巣している場所が3ヶ所ぐらいはあります。手近な巣に向かっていたら、通りかかったおじさんが雛の見られる巣の場所を教えてくれました。ここは素直に教えられた通りの方に向かいます。ほとんど手間もかからずに巣を確認しました。親鳥が樹洞の巣にいます。見えるのはこの親鳥の背中だけ…。見事な保護色ですね、尾羽が飛び出てなければ見つけるのも至難の技でしょう。
あんまり動きがないんで、スコープ備えたまま、他の鳥を見ていたら、目ざとい田中ちゃんが近くの樹に止まるもう一羽の親鳥を発見。メスが抱卵していて、近くの樹にオスが警戒しながら止まっているというパターンが多いと思うんですけど…、雌雄については定かではありません。
昼間のこのフクロウはカモフラージュを利用して木の枝でじっとしています。カメラマンが近づくと…
上を向く
 下を向く
皆がこちらの鳥に向かって近づいていると、巣の方に変化が…。
雛が顔を見せてくれました。三脚立てて早くから待ってたおじさん、残念でした、もうちょっと待ってたら顔を見られたのに…。
クローズアップしてみると生意気に羽角も見えます。
そうこうしている内にもう一羽の雛も顔を見せてくれました。親子の3(羽)ショットです。
その巣の様子を眺める皆の姿。
もう一羽の親鳥はこんな具合、カメラマンが直ぐ下を通っても気にならない高さなんでしょうか。
この感動を表すのにガッツポーズ撮影中。出来上がりは田中さん明子ちゃんのブログでどうぞ。
フクロウ親子の感動を噛みしめながら、ついでにおにぎりも噛みしめて午後からはサンクチュアリへ。
ここではアメリカオシドリ(Wood Duck)やシノリガモ(Harlequin Duck)、ホオジロガモ(Common Goldeneye)、キヅタアメリカムシクイ(Yellow-rumped Warbler)、たくさんのカモメ(California Gull)を眺めてきました。
画像は日陰に隠れるアメリカオシドリのオス。
週末のせいか、実物の鳥の足や翼を見せてくれていました。これはアメリカワシミミズクの翼です。
 バンフより少し暖かいカルガリーの鳥見を満喫しました。

2012年4月26日木曜日

ミサゴ


 ここ数日はぐずついたお天気が続くバンフです。明日は2000m以上で雪が降るそうな…。
 プレーリー・クロッカスが咲き始め、鳥の歌声も日に日に増しているような気がします。ボウ川の近くの巣にミサゴOspreyが帰ってきていました。
 日本でも昔から魚を食べるタカとして知られるミサゴは食餌の99%が魚です。ボウ川の流域にはいくつもの巣が作られていて夏になると繁殖の為にやってきます。ここにはまだ1羽しか見られませんでした。オスが先にやってきて場所取りを済ませたといったところでしょうか。
 家に戻って画像を取り込もうと思っていたら、髪の中に何か粒のようなものが…。なんとマダニでした。他の人についてる奴は見たことがありましたが、自分にくっついて来たのは初めてです。気を付けよう。
 テリーさんにClos du Soleilの赤を仕入れて来てもらいました。以前紹介したPetales d’ Osoyoos と同様にボルドースタイルのフルボディです。Similkameeenまだ新しいワイナリーですが、評判は高そうです。開けるのが楽しみです。

2012年4月18日水曜日

春を探す。

 春いまだ浅いバンフでは今朝も少し雪が降りました。同じカナダでも東のナイアガラは夏の様な気温になってるのに…。

 ロッキーで春一番に姿を見せてくれるプレーリー・クロッカス(Prairie Crocus Pulsatilla patens またはAnemone patens)、今年も咲きました。

 これはFacebookに載せた画像。

 “毎年、毎年おんなじ花の写真撮ってどうすんの?”ってよく言われてます。どうしてなんでしょうね。繰り返す自然の営みを確かめることで自分も生きてるんだって感じてるんだろうか…。

 太陽の黄色を心に、遠い紫の山並みの恩寵をまとい、寒さに耐える毛皮に包まれたクロッカス。やっぱり探しに行っちゃいますね。

 さて、次は何かなぁ。

2012年4月15日日曜日

耳を澄ませば…

 普段は車で通う場所からの仕事帰り、トウヒ(White spruce)の森で耳を澄ませば何かの気配。初めはリスかと思ったんです、切り倒された倒木の辺り、地面からカサカサっていう音が聞こえてきたので…。

 じっと立ち止まり音の聞こえる方を眺めていると倒木の上にメスのミユビゲラ(Three-toed Woodpecker)が姿を現しました。日本では大雪山国立公園にわずかに生息が確認され、幻のキツツキと呼ばれているようですね。他のキツツキに比べると声も樹を叩く音ともにひかえめなんで静かにしていないと聞き逃してしまいます。

 倒木をつつくのに夢中なキツツキは周りへの注意が散漫になるのか静かにしていれば、結構近づけるものなんです。それにしても一眼レフのカメラを持ってない時に限って、こういう機会がやってくるものなんですね。

 写りはあまり期待できないですが、携帯電話のカメラで撮影しながら、様子をみているともう少し背中が黒い鳥が近くの樹にやってきました。おでこの辺りが黄色いオスのミユビゲラです。近くに立つトウヒの根元をつつき始めました。

 画像だけでは小さすぎて分かりにくいので、動画を撮ってみました。途中でカメラが横に動いた先ではメスが倒木の横の辺りをつついています。樹をつつく音が聞こえますか?

 バンフではまだ雪が降っていますが、鳥の声がずいぶん増えてきました。22日からは毎年恒例のコミュニティバードウォークも始まります。カルガリー方面の池や湖ではハクチョウの姿がたくさん見られる様になってきました。鳥見シーズンの始まりです。

 あっ、熊もそろそろ出没してるみたいです。歩く時にはちゃんとベアスプレーを持ちましょうね。