谷口先生のツアーを担当したのは何年のことだったろうか。デジタルではない花の写真アルバムが1998年から残っているので、1997年だろうか。平塚先生にお会いしたのもこのツアーの時だったなぁ。
名前を知っていた花といえば、ビーナススリッパーとホワイトグローブフラワーの二つぐらいだけだったのに、野草の花を見るツアーを担当させられて(はじまりがエドモントンだったからなぁ)、リバーサルフィルムで大量の写真を撮っている谷口先生の傍で猛烈に蚊に刺されたことを思い出します。
レブンアツモリの研究をされ、人工繁殖を試みていらっしゃた先生からアツモリソウ属の花を探すように頼まれました。それが花の写真を撮り、植物に興味を持つことになるきっかけでした。
アルバータ州ではCypripedium アツモリソウ属の花は4種が確認されています。
(そのうち C. acaule は残念ながらこの近くには分布していません。)
最も一般的に見られる Yellow lady's slipper C. parviflorum はこのツアーの時にも見ています。
谷口先生に探しておくように頼まれたのは、アルバータ州ではS2(絶滅が危惧される)のMauntain lady's slipper C. montanum でした。
あれからおよそ30年、今ではこれらの群生地を毎年訪れています。
“花の図鑑シリーズ”をこの花で再開したかったんですが…。できそうもないので、概要です。
Yellow lady's slipper C. parviflorum
丸く膨らんだ唇弁に虫が迷い込むと受粉する仕組みです。この2種はしばしば同じ場所に混じって生育します。
すると、自然交配によるはブリッドが生まれます。Hybrid lady's slipper C. x columbionum
蜜もないのに虫に媒介してもらわないと受粉しないラン科の花は、香りや独特な形に花を発達させます。あの手この手で虫をだまして子孫を残すためです。
不思議でどこかエロチックなランの花に妙にそそられるのは自分だけなのかなぁ。
