2012年10月19日金曜日

イヌワシの渡りを見る、秋のカナディアンロッキー 6日目(最終日)

5日目の追記。プラトーを過ぎてすぐ、グリズリーの親子をみました。道路を横切っていた熊達はすぐに林の中に入ってしまったので写真は撮れませんでしたけど…。

ようやく晴れたこの日はカルガリー近郊で鳥を見ます。まずはIBSInglewood Bird Sanctuary)へ。駐車場で車を降りるとハシボソキツツキ(Northern Flicker)が3羽も現れて歓迎してくれます。
ウォーカーハウスの前のポプラの樹にアメリカワシミミズク(Great horned Owl)がいました。しかも2羽。
これまで天候が悪かったこともあり沈みがちだった気分が一気に吹き飛んでいきます。正直ホッとしました。
フクロウを眺める様子。
池にはマスクラット(Muskrat)も泳いでいます。
アメリカオシドリ(Wood duck)が数羽、倒木の上に並んでいます。
川の下流の方向には遠くの幹にハクトウワシ(Bald Eagle)の姿も見えます。
ポプラの林を通っているとムナジロゴジュウカラ(White-breasted Nuthatch)やアメリカコガラ(Black-capped Chickadee)が飛び交っています。ずいぶん寒くなったのにコマツグミ(American Robin)も見かけました。
これは枝先に止まったムナジロゴジュウカラ。
シブレーのフィールドガイドの表紙に描かれているムナオビツグミ(Varied Thrush)。
ボウ川には小魚を追っているのか、クロワカモメ(Ring-billed Gull)とカワアイサ(Common Merganser)の群れがいます。
カルガリーのチャイナタウンで飲茶の昼食をとった後、午後からはハクガンを探しに郊外へ向かいます。カルガリーの東へ1時間あまり、いくつかの湖が農場の中に現れます。カモ類の姿はあるのですが、なかなか白い色が見えてきません。気持ちだけが空回りして焦り始めた時、遠くの水面に白い部分が見えてきました。あまりに遠くてなんだかよくわかりません。車を止めてスコープで確かめます。
いました。ハクガン(Snow Goose)の群れです。水面と岸辺に数百羽の群れがいるようです。デジスコのデジタルズーム一杯で証拠写真を撮ってみました。
遠くから眺めていると群れが一度だけ空に舞い上がりました。こちらは一眼レフで撮ってみました。他のカモたちとは明らかに違う白い身体が群れで舞う姿はきれいですね。
カルガリーの街へ戻りましたが、夕方まで少し時間があるのでもうひとつ鳥見にいきます。駐車場のポプラの枝に赤い鳥がいます。
イスカ(Red Crossbill)です。
森を歩いている松かさがたくさん付いたトウヒの先端に群れが止まっていました。こちらにはメスも混じっていましたが、写真を撮る前に飛び去ってしまいました。
駐車場に戻るとムナジロゴジュウカラとセジロコゲラ(Downy Woodpecker)が現れてくれました。すぐ近くで樹をつつく様子が良く見えます。
今回、特に“見たい”と希望の鳥はアビ、ミユビゲラ、ナキイスカ、ケアシノスリ、ユキホオジロ、イヌワシ、ハクガン、フクロウ類というものでした。ミユビゲラとユキホオジロ(ちょっと季節が早いですね。)以外は概ねご覧いただけました。(ナキイスカではなくイスカでしたけど…。)
時期的に見られる鳥も限られ、雨や雪に見舞われるという鳥見でしたが、楽しんでいただいたようです。できる限りのことは努力したつもりですが、まだまだですね。いい勉強をさせていただきました。天候が落ち着いたら、ぜひプラトーに登ってみたいですね。
おまけ、最後の夕食に食べたラム。ギャートルズにでてきそうな肉ですが、柔らかくてとってもおいしかった…。ハクトウワシ、ワシミミズク、オシドリ、コゲラ以外の鳥の画像はクロップしてます。


2012年10月17日水曜日

イヌワシの渡りを見る、五日目。

今朝もはっきりとしないバンフの空です。それでも夜の間に降った雨もあがり、青空ものぞき始めています。今回のツアーの中で私的には一番のハイライトだと思っている場所に向かいます。バンフの辺りを過ぎたイヌワシが通る場所、しかも海抜2400mもの高さに比較的簡単に上れるところです。

しかし、天候はなかなか回復してくれません。ハイウッドパスは雪が積もってました。峠の下り坂ではオオツノヒツジ(Bighorn Sheep)が道路に姿をみせてくれました。
やっぱりプラトーマウンテンも雪でした。未舗装のかなり急な坂に雪が積もってしまって、夏タイヤの車では上ることができませんでした。しかも曇り空ながらかなりの強風で、ワシが飛ぶような状態ではなかったですね。残念ですが、あきらめました。
平原に向かう途中になかなか見事なビーバーダムを見つけました。
22号線にでたところでハクトウワシを発見。大人の鳥もいたんですが、すぐに飛んでいきました。画像は1年幼鳥のようです。
チェインレイクで昼食休憩。かなり遠かったですが、湖にハシグロアビ(Common Loon)がいました。実はここでエリマキライチョウとハイイロチュウヒも見たんですが、写真は撮れませんでした。
さらに平原でハクガンを探しながら、走りました。カルガリー近辺は大雨で残念ながら、見つけられません。車に乗っている時間ばかりが長かったのでホテルに入る前に一ヶ所歩いてみました。
ここでみたのは、アメリカコガラ(Black-capped Chickadee)。
そして、ヒメハジロ(Buffulehead)のつがい。
もうひとつ、お土産用の鳥のピンを買いにバードストアにも寄り道してきました。
天気予報も良さそうですし、否が応でも最終日に期待がかかります。

2012年10月16日火曜日

イヌワシの渡りを見る、四日目

今日もまた、雨で始まります。それでも最初に立ち寄ったミールシューでアメリカヤマセミ(Belted Kingfisher)を発見。でも遠かったのでデジスコ画像もクロップしてます。

レイクルイーズで見たハイイロホシガラス(Clark’s Nutcracker)。他にステラジェイ(Steller’s  Jay)が見られました。
実は初めて見たんですけど、レイクルイーズでブルックトラウト(Brook Trout)が産卵してます。
派手な音と共にビクトリア氷河では大きな雪崩が起きていました。
エメラルド湖ではエボシクマゲラがチラッとだけ姿を現してくれましたが、残念ながら画像はありません。
帰りに立ち寄ったフィールドの町。
帰り道ではなんと、オオカミを見つけました。例によって肝心な時にカメラは後ろに積んであり、画像は撮れず…。
なぜか鳥よりも動物についているこのツアーです。

2012年10月15日月曜日

イヌワシの渡りを見る、三日目

朝から冷たい雨、午後からは強風となんとも鳥見には厳しい日でしたが、バンフの周りで過ごしてみました。

ミサゴはもう去ってしまいましたが、巣の様子を見ているとオスのワピティ(American Elk 大きな鹿です。)のグループを発見。まだハーレムを作れないオスなのか角突きあう練習をしているみたいでした。
まだハシグロアビが残っていないかと期待していた湖にはヒメハジロ(Buffulehead)の小さな群れが浮かんでました。
森の中ではゴジュウカラやコガラの姿が時折見られるぐらいですか…、アカリス(Red Squirrel)が食事中です。
これはあまりにも森が静かだったんでリスを撮ってるところです。
お昼はバンフの町でうどんとラーメンを食べて暖まり、鳥見よりは観光にシフトしながら、町の周りを巡ります。
ミネワンカ湖に冬羽のミミカイツブリ(Horned Grabe)が群れていました。スコープで追いかけるもその度に潜られて…。鳥に遊んでもらいましたよ。
カイツブリを見ているところです。
強風に耐えるようにバーミリオンの湖畔のいつもの樹にハクトウワシ(Bald Eagle)。2羽止まっていましたが、1羽はすぐに飛び立ちました。
水辺にはアメリカコガモ(Green-winged Teal)がいます。日本のコガモにはオスの胸の白い線がないそうですね。
湖の一番奥には、オウギアイサ(Hooded Merganser)のメスが2羽いました。
セカンドレイクから見るマウント・ランドル。
肝心の鳥はあまり見られないのに動物はビッグホーン・シープまででてきました。
バンフの町を見下ろして今日の予定は終了です。